Nicotto Town


ボーヤのブログは、一日にして成らず ^o^;


赤鬼 登場! 2012



「おーい、カァちゃーん! ちょっくら出かけて来るからー」
「はーい。 あれ? あなた、ちょっと出かけるの早過ぎやしませんか?」

「そうかい? 今日は、年に一度の節分だから、早めに行こうと思ってな」
「ずいぶん、張り切ってますね。 それにしても、あなた、ちょっと薄着すぎやしませんか?」

「なに言ってるんだよ、カァちゃん。 この、トラ皮パンツ一丁っていうのが、鬼の正装じゃねぇか」
「それもそうなんですけど、今年の冬はいつになく寒いって いうじゃないですか。 そんな格好じゃ、
 すぐに風邪引きますよ。 コートでも羽織っていってくださいな」

「そうしたいところなんだが、コートを着てサングラスをして歩いていると、シュワルツネッガーに間違え
 られてサインをねだられるから、うるさくてかなわん」
「えぇ! 人違いもいいとこですね。 でも、悪い気はしないわねぇ…」

「こんな寒さなんて、気合でなんとかならぁ!ハッスル、ハッ、ハッ、ハックショイ! コンチキショー」
「ほら、意地を張ってないで、マフラーだけでもどうですか?」

「じゃあ、お言葉に甘えて、マフラーだけでもして行くか…。 おぉ、温けぇや」
「では、あなた、忘れずに金棒を持って行ってくださいね。 あと、ハンカチと、ちり紙…」

「あ、そうだ、今日は帰りに寄るところがあるから、少し遅くなるかもしれねぇけど」
「また、青鬼さんと飲んでくるんですか?」

「え? 節分早々、あんな辛気くさい青っ白い野郎と、飲むわけないだろう?」
「ちょっと、あなた、青鬼さんが青白いのは、生まれつきですよ」

「そうだった、そうだった。 わしは、血色のいい赤鬼に生まれてきて良かったよ。 まぁ、たまに、血圧
 高めですか? なんて言われることもあるがな」
「えぇ! かん違いもいいとこですね。 あなたが赤いのは、つねにお酒を飲んでるからですよね」

「そうよ!酒あっての赤鬼よ! って、違うよカァちゃん!」
「あら? では、青鬼さんとではなく、誰と飲んでくるんです?」

「ほら、ニコニコタウンとか言うところの、ボーズたちの話をしただろ? そこの、じい様と…」
「あぁ、思い出しました。 去年、ニコッとタウンで知り合った、ボーヤたちの家へ行くんでしたね」

「そうよ! ”節分にまた来てください” って、手紙が届いただろう?」
「そうでした、そうでした。 今どき、伝書コウモリが運んできましたね」

「なかなか、粋なことやってくれるじゃねぇか。 あ、そうだ、カァちゃんも一緒に行くかい? 楽しいぞ」
「行ってみたいんですけど、今日は、近所の奥さんたちと集まることになっていまして…」

「え? 亭主の留守中に、何をしようってんだい?」
「ええと、なんて言いますか、今 流行の女子会って、言いますか…」

「えぇ! じょしかい? 何が女子会だよ!うちの、べっぴんカァちゃんはともかく、よその家のカカァは、
 女子っていう顔じゃねぇだろ? みんな、鬼みてぇな顔をして!」
「それもそのはずですよ。 みんな、鬼なんですから」

「あ、そうだった…。 じゃあ、気を取り直して、ちょっくら行って来るから」
「あ、ちょっと、あなた、猫背になってるわよ!シャンとしてください、シャンと! あ、それじゃちょっと、
 ふんぞり返りすぎです」

「じゃあ、心を鬼にして行って来るからな! 悪ぃ子は、いねぇが~!」
「あ、あまり怖い顔しないでくださいね。子供たちが腰を抜かしますから!」

「それもそうだな。 後で、PTAに怒鳴り込んで来られても、嫌だしな!」
「そうですよ。 それと、豆をぶつけられたら痛そうな顔をしてくださいね」

「わかってる、わかってる。 本当は、あんな豆なんて、痛くもかゆくもないんだがな!」
「そうですよね。 現代の鬼は、豆嫌いを克服しましたからね!」

「そうよ! 今朝だって、納豆ご飯だったしな!」
「あなたったら、3杯もおかわりしましたよね!」

「あ、カァちゃんとしゃべってたら、遅くなっちまった! 今度こそ行って来る…」
「あ、あなた、お土産も忘れずに持ってくださいな」

「おっと、これを忘れちゃいけねぇ。 ボーズのところのじい様と、これをさかなに一杯飲むんだからな」
「でも、あなた、あまり飲みすぎないでくださいね」

「大丈夫よ! 酒を飲んでも飲まれるな、飲まれる前に飲んでしまえ! これが、赤鬼流だからな!」
「な、なんだか心配ですねぇ…」

「それじゃあ、今度こそ行ってくるぞ! もう、止めるなよ!」
「はい。では、行ってらっしゃいませ」

♪丘を~、越えて~行こうよ~
「なんだか、楽しそうですねぇ…。 さてと、わたしも、バレンタインチョコ作りの集いに出かけなくちゃ!」


※赤鬼夫婦は、去年の節分にも登場しています。 合わせて読むと、二度おいしい? ^^;

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2012/02/05 22:25
クマゴウさん
お忙しい中、いつもお読みくださり、ありがとうございます ^^
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2012/02/05 22:22
くまきちさん
泣いた赤鬼、悲しいお話ですよねぇ。。。
僕のブログは文学的ではないので、そこまでの話は書けないなぁ。。。 ^^;

子供たちが、豆をぶつける対象を見失わないために(ナニソレ?^^;)、節分になると
張り切って街に現れる、赤鬼さんなのです~ ^^
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2012/02/05 22:00
みん♪さん
お褒めいただきありがとうございます ^^
赤鬼のなまりは適当なんですけど、それでも会話の雰囲気を出すのに苦労しました ^^;
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2012/02/05 00:07
拝読しましたよ^^
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2012/02/03 22:44
よかった~
泣いた赤鬼じゃなくて。。。^^

節分の鬼さんは
お仕事だったんですね~♪
(サンタさんみたい)
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2012/02/03 22:18
o(〃^▽^〃)oあはっ♪
ほのぼのとした赤鬼さん夫婦の会話が素敵です^^
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2012/02/03 22:14
みらいさん
アバターがボーヤなので、紛らわしいのですが、本文に出てくる赤鬼は大人です…。
特に説明もなく始まりますが、赤鬼の亭主と奥さんの会話なのです ^^;

この赤鬼さん、節分の時だけ街に出没して、子供たちに豆をぶつけてもらおうという、
サービス精神旺盛な鬼さんなのです ^^
↑ これを本文に書かないと、わかりづらいですよね ^^;

納豆、おいしいですよね ^^ 僕も、ネギは必ず入れたいです!
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2012/02/03 20:00
(。uωu)<こんばんゎ

赤鬼ボーヤさんは江戸っ子っぽいですねw
気風のいぃ赤鬼ボーヤさん素敵ですww

納豆は私も大好きです
ちょっと刻んだぉネギも入れてメッチャ美味しいですよね
(o´∀`o)ニコッ



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