【あらすじ】奥原という男死体が、河川敷で発見された。死因は窒息死で、死体の傍にあった容器に入っていたシリコンゴムに顔を押し付けられて死亡したものと思われた。しかもそのシリコンには奥原の顔の跡がくっきり残っており、石膏の欠片もあったことから、犯人は奥原の顔をかたどった石膏を持ち帰ったらしい。遺留品には何一つ犯人に結びつくものはなかったが、シリコンが特殊な成分だったため、宇佐見の助言によりマリコは高分子素材研究センターの倉石に鑑定を依頼する。

【感想】いやー、今回面白かったなぁ。デスマスクを収集するために殺人を続けるシリアルキラーという設定に、久々にミステリーマニアの血がたぎりましたよ。犯人は途中からもうわかってましたが、絶対あの教授おかしいと思ったんだよなｗ だってあんなチョイ役に梨本って、もう出落ちでしょ？ 犯人ならずとも、絶対深い関係があると思ってたんだよな。逆に宇佐見は「レギュラー無実の法則」に則って、やはり何もしてませんでしたねｗ 今回も特に目新しい科学捜査は出てこなかったけれど、現場に残された証拠を１つ１つ潰していき、残った証拠から犯人にたどりつく様子は、いつ見ても面白いですね。特に所長がシリコンゴムを手にして、成分は同じなのに手触りが違うという、細かいところに着目したのはよかったですねー。科学者って成分にこだわりがちだけど、手触りという実に人間的な感覚から、混入した空気の量や粒が違うことにたどりついたのは実に面白い。結局その違いから、他の証拠物件も４件目だけ違うものが使われていたことに気づき、模倣犯が捕まったわけですからね。しかしあの教授もバカですよねー。自分がやったことをわざわざ新聞記者にリークしたんですよね？ それが真犯人の目に止まって、犯行を繰り返すきっかけとなり、４件目のみ別人による犯行であることがわかってしまったわけですから。リークしてなければ、３件目までとの差は、１０年のブランクによるものという結論で片付けられてしまっていたと思いますよ。今回齟齬もなく、プロットもうまくまとまっていて面白かったのですが、ただ１つ、あれらの証拠品から、本当に犯人にまったくたどりつけないものかなと思いました。量産品にしても、一応調べるだけは調べるんじゃないかなぁ。ここだけの話ですが、例えば１００円ショップの大手Ｄ(仮名)の本社には、頻繁に警察から問い合わせがあるようですよ。一応裏取りはちゃんとしてるんだね。

【あらすじ】検査の結果、三恵が妊娠したことがわかった。喜んだ圭子は自分の名前で母子手帳を交付してもらい、まずは姉の優佳に見せる。優佳は三恵に、出産後は赤ん坊の権利をすべて日向家に譲るなどと書いてある誓約書にサインさせようとするが、赤ん坊を物のように扱いたくないと三恵は拒んだ。一方大久保記念病院では、健吾の元に、首の痛みを訴える妊婦の患者が来るが、検査の結果、頸部食道ガンが進行中で、治療や手術のためには胎児をあきらめなければならないことがわかる。

【感想】見るのつらくなってきたｗ 最初は面白かったんだけど。メインストーリーが重厚で、時間もかなり取るので、毎回差し挟まれるサブストーリーが軽い。今回にしても、母体を取るか胎児を取るかという大問題で、その後も声帯を傷つけ声が出なくなり夫から苦情を言われるなど、この話だけでもかなりのボリュームで、１回全部費やしても不思議じゃないくらいだったけれど、メインストーリーのせいでコンパクトにまとめられていて、結局どうなったの？て感じでした。でその肝心のメインの方は、なんか人間のいやらしい部分ばかり見せられてる気がして、見ててつらい。同じテーマのマドンナ・ヴェルデが、母と子がぶつかりあいながらも、ちょっとした感動と、ほっこりした気持ちにさせる何かがありましたが、これは本当にその真逆。とてもざらついた気分にさせられます。ていうかさ、鈴木杏、どうしてこうなった。子役の頃はすごい可愛かったのに、あれはなに、太ったの？ それともこういう顔立ちなの？ 痩せればもっと見れるようになるんだろうか。最近の動画見ても、そんなに足とか太そうにないんだけどな。膵臓でも悪いのかな。とにかく、三恵が映るたび、それが気になってしゃーないｗ でも最後にあのノートを見ていた圭子の後ろに三恵が立っていた時には、ぞっとしましたけどね。母性と母性のぶつかりあい、怖いなー。てか、このドラマ代理出産には否定的なのかな？と思ってみてました。代理出産で起きそうな悪いこと全部が描かれているような…ｗ これであと、産まれて来た子に障害とかあれば最悪ですよね。確か冒頭に出産シーンがあったけど、見た目は特におかしいということはありませんでしたよね。でも障害って見た目だけじゃわかんないこともあるからな。うーん、どうしようかな。とりあえず見続けるか…。あと、岡田ってダルビッシュよりもウェンツに似てる気がします。ダル×ウェンツ＝岡田みたいなｗ