連載自作小説 奇跡の降る夜17
- カテゴリ:きせかえアイテム
- 2012/02/01 17:33:39
後輩の遠藤から結婚式の招待状を渡された翔は、一通り遠藤と涼子とのなれ初めをきかされた。
「そ、・・・そんなわけで、共同で「りょうちゃん」あ、いんこの名前なんですーを飼うことになって、そのうちいっしょに暮せばいいじゃないかとなりまして・・・」
しどろもどろで説明する遠藤の話をききながら、翔は
(涼子さんと私は、いんこの仕組んだ通り動いているわけね)
心の中でつぶやく。
帰宅後。
翔はセキセイの羽太郎に向かって招待状をひらひらさせながら
「向こうは、縁結びで大活躍だったみやいじゃないの。羽太郎は私に素敵な出会いを用意しないのね」
里子として引き取ってから、時空が歪むことはなかった。しかし、心はしっかり通じ合っている。時空を超えた強いつながりが翔と羽太郎にはまちがいなく存在するのだ。
と、ふいに頭に羽太郎の声が響いた。
「翔ちゃんは僕がいるじゃないか。なんで他の男とくっつけなきゃならないんだよ?」
少しいじけ気味だ。その声でピンとくることが二、三あった。
「あんた、もしかして、私の見合いぶっつぶしたりしたわけ?」
「翔ちゃんは僕だけじゃだめなの?」
飼われセキセイに種の違いを理解させても無駄な話だ。好きか嫌いか?愛してるか愛してないか?二者択一なのだ。
翔は、苦笑しながら羽太郎に言った。
「羽太郎がいれば十分だよ」
翔は肩に羽太郎をのせながら、笑った。もう、いつものいんこの「羽太郎」だ。
翔は思う。
再び出会ったということは、また別れもやってくるということだ。またあの、つらい別れは確実にやってくる。
でも、私は一生、羽太郎を待つのだろう。再びやってくる彼を信じて。
「独身決定だな」
遠藤と涼子の結婚式当日。
記帳台に置かれていたのはウエルカムベアならぬウエルカムバードだった。ホテルの高層階の会場から見える景色は次第にイルミネーションのじゅうたんになって広がっていた。
(おわり)
追記;一応、なんとか終わりました(^^;
いろいろパーツがごちゃごちゃなので、手直しは必要ですが、ここまで読みづらい文章を読んでくださり感謝しています。
チョコレートの国のアリス可愛いですよね♡
早くゲットして、部屋に飾りたいです^^
どっかにいってしまうので、今すっからかんです。
続編なんて今、砂漠化した頭では無理っすw
でも、私達外ドラ好きには感じられる、その影響っていうかストーリーの展開、テクニックが想像つくようになるものなんですねw