私の家は、犬の一時預かりボランティアをしています。
飼い主に恵まれない不幸な犬の里親探しサークルを支援しているのです。
今日から、ちょっと太目の　ミニチュアダックス(黒毛)を預かることになりました。
警戒心が無く、初めての人にもシッポをビュンビュンふる、愛らしい５歳の女の子の犬です。

この犬(仮名　ララァ)は、飼い主が高齢で亡くなったが、飼い主の知人に引取り手が現れなかった、かわいそうな犬です。
もし、里親探しサークルに巡り合えなかったならば、路頭に迷うか、保健所で殺処分になっていた事でしょう。

亡くなった飼い主は、ララァをかわいがり、人と同じものを食べさせ、人と一緒のお布団で寝起きしていたようです。
きっと寂しかったから、ララァを家族として扱っていたからでしょう。
でも、犬は人間の社会では単独で生きられない生き物。
次の飼い主のところに行くまで、我が家で再教育しないといけません。

人間と同じ食べ物を食べていた為か、太っています。
ミニチュアダックスにしては、胴回りが太すぎます。
そこで、体重管理用のドッグフードを与えます。
犬にはネギ系の食べ物を与えてはいけない、糖分の多い食べ物を与えてはいけない、だから人間と別の食事が必要なのです。
でも、ララァはなかなか食べません。人間の食べ物に慣れていて、犬用の食事は不慣れだからでしょうか?

それと、今夜から一匹でおやすみです。
もう飼い主のぬくもりは無いので、他の多くの犬と同じように一匹で寝ないといけないのです。
次の飼い主の家では、一緒の布団で寝られるかわからないからです。
他にも、散歩は人の指示で歩くようにとか、入っていけないところは入らないとか・・・・幾つも覚えてもらう事があります。

亡くなった方には申し訳ないですが、ララァは甘やかされ過ぎていたようです。
普通の犬としてのしつけを覚えてもらい、次の飼い主のところに嫁いでもらいます。
そして、いっぱいかわいがってもらい、もう二度と飼い主の代わる様な不幸に巡り合わない事を願います。

こう書いている傍でも、そのつぶらな瞳でじーっと私を見つめています。
不幸な犬が いなくなるような社会になる事を願います。