連載自作小説 奇跡の降る夜15
- カテゴリ:自作小説
- 2012/01/27 16:52:35
ようやく、巡り会えた「りょうちゃん」
からだが入れ替わるという壮絶な体験をしながら、共に暮らすことがかなわなかった「運命の鳥」。その「りょうちゃん」が時空の歪みに涼子を引っ張り込んで、わざわざ残したメッセージが「幸せは現実の世界にある」-説明不足もいいところだ!歪みから解き放たれた時、涼子はひたすら疲労感を覚えたのだ。会いたかったセキセイとようやく会えたのに、一方的なメッセージは陳腐な占いの方がましに思えた。
しかし、彼女はその間違いに気づく。歩き回ってるうちに導かれたのか?目の前にペットショップがあって、「りょうちゃん」はそこで彼女を待っていたのだ。
ようやく「りょうちゃん」に会えた。今度こそ一緒に暮らすのだ。
「幸せは現実の世界にあるー疑ってごめん」
涼子はかごごと、「りょうちゃん」を抱きしめようとした。
なのに・・・また。
「そ、そのセキセイ、僕が予約しているんです」
店に転がり込んできた男性が息をきらせながら涼子に近づいて来た。
デジャブ。以前も、人間に戻った涼子が「りょうちゃん」を連れていこうとした時、入れ替わったセキセイだった涼子の飼い主が店に転がり込んで来て、涼子は「りょうちゃん」と別れたのだ。「りょうちゃん」のほんとの飼い主に託すために。
でも。今度は全く関係ない男性だ。今度の「りょうちゃん」の飼い主は私のはずでなかったの!?涼子の動揺は激しかった。涙と感情が一気に溢れてとまらなくなったのだ。驚いたのは男性の方だった。
「あ、えっと、僕・・・失礼なことしたんでしょうか」
オロオロする男性に、涼子は、泣きながら頭を横に振ると
「予約されていた・・・ん・・・ですか。ならば・・・」
また涙が滝のように流れてきた。
「運・・・命なんですね」
一旦気持ちを落ち着けると男性に
「りょうちゃんをお願いいたします」
と深々と頭を下げた。その時、かごの中のセキセイがしゃべりだした
「ワタシノナマエハ、リョウチャンデスッ」
りょうちゃん!こんなに深くつながっているのに、いっしょに暮らせない運命の輪廻は残酷だよねー涼子は心の中で再び叫んだ。りょうちゃん、二度目のさよならだね。涼子は踵を返し走り出そうとした。
一連の成り行きに呆然としていた男性が、去ろうとする涼子の腕を、とっさに掴んだ。
「ちょっと待って。お話を・・・何か事情があるならきかせてください」
一瞬、腕を振りほどこうとした涼子の視線がセキセイの「りょうちゃん」と合った。りょうちゃんが仕組んだことなの?
こわばった力が抜け、女性が少し落ち着いたのを感じた男が言った。
「近くの喫茶店かどこかで、お話をきかせてください」
涼子はコクンとうなづいた
(つづく)
ぼうぼうさんからもらったハムスター!!!!!!
やばいほどすごい物なんですね!!!!
ハム、、初めて知りました!!!!!!
ハム!!!ぼうぼうさんにもらったハムスター
沢山、、育てます!!!!!
頑張ります!!!!ぼうぼうさんも!!!
おうむたんの世話頑張ってくださいねっっ!!!!!
今度まとめサイト作る時、順番変えますね(っていつやるんだっ
というツッコミに反論ありませんorz)