連載自作小説 奇跡の降る夜12
- カテゴリ:自作小説
- 2012/01/23 17:14:05
牛丼屋で翔という女性と会い、異次元に飛ばされて、また現実に戻ってきたはずだ、涼子は順を追って振り返る。戻ってきた証拠に、翔に会う前の牛丼屋に私は戻ってきていた。しっかり残りの牛丼を食べ終わり、外の出て帰宅しようとしていたのだ。確かに翔のこと異次元のことを考えながらぼーっと歩いていたのは否定しない。しかし、気付けば、自分が全く移動していないことに気付いた。なぜなら、目の前に牛丼屋になる前のペットショップが現れていたからだ。
私って簡単に異次元を行ったり来たりする体質なのか?今日はとても疲れたのだ、心が弱ってるのだ。そういう時だから、異次元に来ちゃうのだろうか?
ふと見ると、牛丼屋の看板が遠くに見えた。え?あれ?じゃあワープしちゃってたの?涼子は泣きたくなった。
その時、空間がぐにゃりと曲がった。
「違うよ、考え事しながら、ここまで歩いてきたんだよ、誘導はしたけどね」
目の前のペットショップのガラス越しに青いセキセイいんこがかごの中から涼子に話しかけてきた。
「りょうちゃん?」
そこにいたのは、涼子の意識が入り込んだいんこの「りょうちゃん」だった。彼女は引き寄せられるようにペットショップに入った。
「これは現実?」
「現実でもあり異次元でもある」
「いんこと人間が会話しているから?」
「うん、そんなところ」
「お久しぶり」
改めて涼子が言う。
「大人になったね」
りょうちゃんが言う。
「あの飼い主さんのところで幸せな一生を送ったんでしょ?私が体験したように」
涼子が訊くと、りょうちゃんは
「わたしの名前、『りょうちゃん』にしちゃったでしょ?飼われてかごに入った途端、「ワタシハ、リョウチャンデス」って嘴が勝手に動くから、驚ろいて飛び上がったよ」
軽くにらむりょうちゃんに、涼子は苦笑しながら
「だって飼い主さんの名づけ方、すごくださかったんだもの。黙ってたら、絶対「あおこ」って名づけてたと思うわよ。だから必死で練習したんだもの。りょうちゃんって嫌い?」
わかってながら涼子は尋ねる。
「気にいってる。だから・・・」
もじっ、急にりょうちゃんの態度が変わった。
「生まれ変わってきた今回も」
もじもじっ
「りょうちゃんって呼ばれたい・・・」
涼子は嬉しく泣きたくなった。
「今度こそ?」
「今度こそ、いっしょに暮らしたい・・・」
そのとき、時空のゆらいだ。
そして同時に、男の人が飛び込んできた。
「すみません、そのいんこ、僕が・・・」
「えっ?」
デジャブ。あの時と同じだ。またりょうちゃんと別れなきゃならないの?
(つづく)
お話が繋がった^^ なんかホッとしました。でも翔ちゃんと涼子ちゃんはオリビアとボリビア???
ウチに戻ってテレビつけたら、ブドウ糖果糖液糖ってとうもろこしから作るんですね。砂糖より不自然な甘さが糖尿病を招くらしいw で、、、米国産の牛さんもトウモロコシ飼料で育てて、「肉の衣を纏った脂肪」なんだそうです。
吉野家。ここから思い出したんですけど、狂牛病bの輸入規制解除で執拗に米国産牛に拘ったじゃない。米国産牛はトウモロコシで飼育されてて、脂肪分が異常に高いから、吉野家の牛丼って、他より不健康な証かな?ってwww