Nicotto Town



大人どうしの対処

少し前に漆の枝をたくさん貰って
其れを知らないで踏んで、素手で持って片づけて
治るまで数か月かかったと言う時の事をブログで書いた。

其の後の漆を我が家に持ち込んだ人と
祖母の知り合いだったので祖母のその後どう対処したかを
書いて置きたい。

まず其の家が其の木のが漆と知って居て業と持ち込んだのか、
其れとも知らないで善意で母のお花教室で使って欲しいと思って
持ち込んだのかが解らなかった。

何故なら、お花教室で庭に咲いていた花だけでなく、
葉っぱが程よくついた木の小枝を
自宅の木から切ってきて、持ってきて下さる生徒さんも居た。

業者にまとめて頼んで居るとは言え、当時の花の値段は高い。
其れを授業料以外に毎回払うのだが、生徒さん達の負担を
考えてぎりぎりの費用で業者に頼む。
其の日によって母が顔を引きつらせるほど少ない本数を業者が
納入している場合がある。

その時は自宅の庭から少し切ってかさをますのだが、
庭のツツジの枝も、もみじの枝も、牡丹の枝も、禿坊主になる。

そんな時に花や枝を持ってきて下さる方が居ると助かるのである。

更に日舞やバレエを習っている生徒さんは発表会があると
券を買わされる。
其の券を大概は無料で知人に配るのだが、
貰った人が花束を持って楽屋に行く。

其の中のいくつかの花束を次の日に持ってきて
下さる生徒さんも居た。

母は其の行為にとても感謝して、
その言葉を発していた。

次に業者から来る花も同じ種類が全員に行きわたらない。
その時、その時によってばらばらである。

其れを母が其の生徒さんに色々と合わせて渡すので
花の種類が多い人もいれば、少ない人もいる。

私も少し家で習ったが、「仏花じゃないのだから」と
言って、全部剣山から、引っこ抜かれてやり直しをさせられた。

「前はどっちなの!」と言われて、やり直しを何度もさせられた。

同じ学校で別の流派の花を習っている人に聞いたら
同じで在った。
しなやかに曲げる所をポキッと折ってしまって
セロテープで付けたかったとか、
「切るのは其処じゃない」と言って居るのに
手が動いて花のすぐ下を切って
茎が無くなって使い物にならなくなったりと
私と同じに「何が何だか、先生の行け直したのとどう違うのかも
解らない」と笑いあったが、同じ思いをしている生徒さんも居るだろうと思う。

そして、しばらくしてから解ったのだが、
其の花によって一輪で後は枝を数本で
良い場合がある。

母のイメージで花と枝と葉っぱを渡すのだが、
其の人によっては、もしかしたら私と同じ様に
一本の花と葉っぱの付いた枝3本を貰って
「此れでどうすれと言うんだ?」と呆然とする人も居るだろう。

人づてに「えこひいきがある」と噂されて居るのは
知って居た。

お花を習っている数人友人もそれぞれの流派だったが
其れを感じる時が在ると言って居たが、
其の様に感じるのだろう。

其の漆を持って来た祖母の知り合いの娘さんが
その後に来なくなれば、明らかに業とで在ったと
思えるのだが、その後も普通に来ていた。

数か月経って、私が病院での支払い金額の多さに驚いて
今まで通っていた日数を数えて、其の金額を想像して
家で「弁償して貰うべきだ。」と息巻いた時に
祖母が取った行動は「お礼の電話と現状報告」で在った。

祖母はお礼が遅れた事をまず詫びて、
其の事情として、その枝が漆で在った事。
二人の孫がそれに触れてひどく被れて
病院に通い治るのに数か月かかった事。

「もし、其の木が漆と知らないで、他の人の家にも
渡して居たらと思い、其の木は漆だとお教えしといた方が
良いと思いお電話しました」と言った。
私は傍でさぞかしい厳しい口調で抗議するのかと聞いていると
あくまでも下出に出て現状を伝えていた。
末の孫がピアノ教室を止めるまでに至った事も
ピアノ教室の対応も匂わせて、被害を語った。

電話も向こうでは誤っている様子が伺えた。
祖母はあくまでも漆と知らないで他の家に持って行ったらと
思い善意で電話したと抗議の電話でない事を言いながらの
被害報告で在った。

数時間後に其の家は菓子折りと封筒に入ったお金を持ってきて
漆の木とは思わなかった事。
自分達は何度も触っているがかぶれた事は無かった事を言った。

本当に漆だと知らなかったのか、知って居たのかは解らない。

最初は祖母はお金は受け取れないと言ったが、
どうしても受け取って欲しいと言う事で
受け取った方が、お互いが気持ちよく今後もおつきあいできるのならと
其のお金を受け取った。

其の後も其の家の娘さんは習いに来て
何事も無く過ぎて、母の事情で其のお教室を止める時に
後任の先生を探したが、
母は免許を与えられる先生で無かったので
生徒の中から後任は作れず
他のお教室を紹介したが、
倍位の授業料と、遠い場所に在ったので
殆ど、紹介先に通う生徒は無かった様だった。

祖母の言い方でその家も、どう対応すべきかを
知って居たし、其のお金が治療費に足りる金額で
無かったが、お互いにこれで終わりにした。




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