Nicotto Town


きいてニコタリーナ


ロリと呪いと消費社会

……タイトルが若干ラノベっぽい気がする。

どうせならがっつり生活時間をずらしていきたいので、

まだ眠らないでいるために、無駄に何か書いてみる。

そうだな、取り敢えず、これからの目標でもある「人間的成熟」について、

眠い頭で、考えをまとめようとしてみるか。



幼く、可愛いものがもてはやされ、未熟な人間性が許容される。

世はなべて幼形賛美時代のようだが、知ったことか。

私は大人になりたい。成熟したい。年月を経るほどに、よりよい方へと向かいたい。



初めはただ単純に、自立しなくてはいけないと思っていた。

親の手を離れて自分の口を自分で養うことが、大人になることだと思っていた。

それが家族との絆を断ち切ることのようで、寂しくて、

ただでさえ他人との繋がりが希薄だった私は、大人になりたくないと思っていた。



やがて、ただ年齢を重ね自立しただけでは、本当の大人ではないと知った。

人間にも格がある。下劣な人間にはなりたくないと思った。

たくさんの知を積み上げて、組み直して、自分をよりよいものにしていく夢を見た。

でも、高次の人格を目指せば、人の個性は集約されてしまう気がした。

ずっと特別な人間になりたかった私は、自分の個性が消えることをみみっちく恐れた。



しかし、その誤解も解ける時がきた。

狂おしいほどに求めなくても、個性は消えはせず、誰しも特別な存在なのだった。

たくさんのリソースを散りばめて、抱きしめる。それが私。

たくさんのリソースを縦横に繋げて結びつける、リンクの糸の束。それが私。

世界中の誰一人として、私と全く同じリソースを同じ繋げ方で持っている人間などいない。

がんじがらめのリンクの糸の真ん中で、私はかつてない安堵と頼もしさを感じた。



そして私は、私に与えられたリソースを、次に繋げたいと思い始めた。

私の愛しいリソースたちに宿ったハウを、どうにかして返礼したいと思い始めた。

私を育んでくれた系譜の一員として、相応しい人間になりたい。

成熟したい。正しく自分を愛し、他人を愛し、ニヒリズムに堕すことなく誠実に生きたい。

己の為すべきことを見定め、正しく責任を引き受けられるようになりたい。



さて、ただ成熟したいと呪文のように唱え、理想ばかり語ってみたところで、

現実とこれから目指すべき道が見えていなければただのお題目。

私にとって一番困難なのはおそらく、「自分を正しく愛する」ことだろうと思う。

筋金入りの自分嫌い。否、現実の自分と理想の自分の乖離、と言うべきか。

目指すべき自分を探しながら、正味の自分を謙虚に愛し続けることは、

今の私には何気に難易度の高い技ではないかと思う。

……一旦、「理想の自分」像を手放すことも必要かな、と近頃は思ったりする。

理想なんて忘れて、嫌になるほど正味の自分を見つめて、見つめる。

そして目の前の仕事や人間関係にぶつかっていく。

そう、自分の殻、みたいなものを、ぶち破る必要があるのかもしれない。

視界を遮る邪魔な殻なんかでがちがちに防御しなくても、

傷つくのをやんわり避ける構え、たたずまい、みたいなものを見つけたいんだ。



……まだ抽象的かなあ。

そろそろ眠気が限界なので、また今度考える。




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