Nicotto Town


「さくら亭」日報


本日のお着替えと雪の女王


コーデが先か今日のお題が先かというとお題です。
じゃあ雪女持ってるんだからそれでいいと言われそうですが
あれは猫耳が装着できないという欠点がございまして。
で、打掛でもいいかと思ったら白い打掛は持っていなかったという。
ぬかった。

そこで浴衣(あさのは)ですが、一応浴衣に見えぬようオプション付。
肩に乗せるのは白い動物(うさぎ、ふくろう、ねこ)でも良かったんですが
鳥かごの中身に合わせて黒。
あ、こうもりでも良かったんじゃないか……。

雪の女王といえばアンデルセンの童話です。
アンデルセンの童話はどいつもこいつも微妙に暗くてですね、
あまり好きな話はないのです。
人魚姫なぞはそもそも彼女の心理に添えません(王子・王女始末派のため)
コペンハーゲンの有名な人魚姫の像は「ちいさいから!がっかりするから!」
とさんざん言われてから見たのでこんなこのかと感じたものです。
むしろその背景が工場(?)ぽくて風情がないなあと。
でも雪の女王は大好きなのですね。

なんでいきなり悪魔のガラスが人間界で砕けるんだとか、初っ端から突っ込めますが。
でもこれは少女が幼馴染を助け出すロマンス話でもあるわけで。
あそこまで必死になれるのはどう考えても恋愛感情ないと無理だと思う。

さて、確実に絶版であろうという自信の元に紹介いたしますのが
ジョーン・D・ヴィンジの『雪の女王』(ハヤカワSF文庫)。
もちろんアンデルセンの童話がベースになっております。

惑星ティアマットはその軌道とブラックホールとの位置関係から
150年の<冬>と100年の<夏>を繰り返す。
<冬>にも<夏>にも女王が選ばれ統治するのだが
<冬>の女王アリエンロードは命の水と呼ばれる薬で若さと長寿をたもっていた。
その<冬>ももうすぐ終わりという時期、
少女ムーンの幼馴染であり恋人であるスパークスは
冬の女王に誑かされてしまう。
ムーンは彼を取り戻すため首都に旅立つが――。
張り巡らせられた伏線とか最後のどんでん返しとかたまりません♪

SF的大道具小道具を散りばめられてはおりますが、
ベースはあくまでも雪の女王なんです。
ムーン、スパークス、アリエンロードの三角関係。
いやもう、泣かされましたが。
しかし読後の感想はまずひとつ。
「ムーンもアリエンロードも趣味悪い!」
どうしてもどうしてもスパークスは愛せなかったんですよ。
少年から青年にかけての青さ未熟さ傲慢など、美点より先に目に入るから。
ムーンどころかアリエンロードもお前にはもったいないわいっ!
最初に読んでから20年くらいたっても、まだスパークスが許せませんw

ところでこの物語、番外短編集の『世界の果て』は刊行されているんですが、
続編2つが日本未紹介です。
どうにか翻訳されないものですかねえ?
わりとロマンス重視の作家だから売り方から女性にアピールできると思うのだけれど。
ちなみにスターウォーズ等映画のストーリー・ブックの執筆者でもあります。

ああしかし。
翻訳して欲しい作品なんて山のようにあるのだよ。
最初の数冊だけ翻訳されて続きが出ないのが一番つらい。
どうせならひとつも翻訳されていなければ知らないでいられたものをっ!!!




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