Nicotto Town



5月に読んだ本

14冊。読んだページ数:3714ページ。(読書メーターから)

読んだ本メモ。読了順。

■深海のYrr(イール) 上・中・下/フランク・シェッツィング/北川和代訳/ハヤカワ文庫(2003)
深海の異変。異常な行動をとる海洋生物たち。大津波に壊滅する都市。
急激に始まった人類滅亡のシナリオは、深海の人間以外の知的生命体「yrr」による人類への攻撃だという・・・。
エコ・サスペンスと呼ばれているそうですが、なるほどと思いました。海洋パニック・エコ・サスペンス。
取材に4年を掛け、実在の科学者も作中に登場させた海洋科学を初めとするウンチクは興味深くて面白く、
現実の地球破壊への恐怖と重るリアル感は秀逸です。
アビス、インデペンデンス・デイ、コンタクト、作中で多数のSF映画が言及されるのもとても楽しいです。
なのに、人物やSF的なくだりに説得力や思いが薄く感じられるというか、読んでいて最後は失速しました。

■サー・ガウェインと緑の騎士-トールキンのアーサー王物語/J.R.R.トールキン/山本史郎訳/原書房(2003)
アーサー王伝説の有名な中世英語詩をトールキンが現代英語に訳したものの、日本語訳。
読みやすい翻訳ではないので脳内変換が必要ですが、中世騎士物語の世界に浸かれます。

■ちいさなちいさな王様/アクセル・ハッケ文/ミヒャエル・ゾーヴァ絵/那須田淳・木本栄共訳/講談社(1996)
以前からゾーヴァの表紙で知ってはいたけれど、ようやく手にしました。
サラリーマンの僕の部屋に突然住みついたちいさなちいさな王様のお話です。
何故か読み進むごとに面白くなくなっていきました。
帯には”いま、大人が読むべき絵本”とあるけれど、私は”大人”ではないから向いていないのかも。
ミヒャエル・ゾーヴァの挿画はとても素敵です。眺めていると物語が聞こえてきます。

■ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本/向山淳子・向山貴彦/たかしまてつを絵/幻冬舎(2001)
洋書のリーディング入門書。
突然、英語が読めるようになったりはしませんが、敷居か少しだけ低くなりました。

■Big Fat Cat and The Mustard Pie (BFC BOOKS)/向山貴彦/たかしまてつを絵/幻冬舎(2001)
簡単な英文のリーディング素材としてシリーズ化されたビッグ・ファット・キャットのお話の1冊め。
前作から続く物語は意外と楽しいですが、続きの購入はアマゾンマーケットプレイスの価格次第~。

■天使と悪魔 上・中・下(再読)/ダン・ブラウン/越前敏弥訳/角川文庫(2006)
映画『天使と悪魔』では小説のほとんどを使っていなくて寂しかったので、再読してしまいました。
「われわれはどこから来たのか、われわれの原点は何か」そう語ったセルンの所長は映画には登場しません。
映画ではSF的な部分も使われていませんが、「深海のyrr」よりもSFマインドを感じる小説です。
なんだか反物質も反粒子もごちゃごちゃになっているような気がするし、
シロウトにもそりゃあウソだろうと思うこところがあるんですけどね。
作中でヒロインに「ニュートリノに質量があることを証明するつもりなんですから・・・」と言わせちゃうし。
日本の”スーパーカミオカンデ”のことを、ダン・ブラウンが知らなかったらしいのは残念です。
ちなみに、ボリューム的には「天使と悪魔」3冊=「深海のyrr」1冊分くらいです。

■天の光はすべて星/フレドリック・ブラウン/田中融二訳/ハヤカワ文庫(2008)
1953年、宇宙が今よりもずっと遠かった時代に書かれたSF古典の名作です。長らく絶版でした。
タイトルだけで、泣きそうな気分になってきます。
宇宙を焦がれてやまない”星屑”と呼ばれる人々の一人を主人公にした、
1997年から2001年までのロケット打ち上げをめぐる星への憧憬と羨望と切望と希望のつまった切ない物語です。
次の世代へと夢を繋いでいけばきっと人類はもっと遠くへ行けるはず。。

洋書---♪
■Where the Wild Things Are(かいじゅうたちのいるところ)/モーリス.センダック
■Catwings(空飛び猫)/アーシュラ.K.ル=グウィン文/S.D.シンドラー絵
■One More Sheep(サムさんと10ぴきのひつじ)/ミジ.ケリー文/ラッセル.エイト絵


アバター
2009/06/02 23:16
>macoさま 「深海のYrr」、世界のリーダー・アメリカが、ちょっと皮肉的でしたね。
映画は面白くなりそうな気がします。深海のシーンが楽しみです♪

>レオポンさま フレドリック・ブラウンを読み漁られたとは!いいですね~♪
私もけっこう読んでいたつもりだったんですが、読みそこねている本もだいぶありそうです。

>yukkoさま 「天の光はすべて星」は、新装復刻版に飛びついて購入したのに、
先に読んだ巻末エッセイのアニメ話題について行けずメゲてしまって、しばらく積読化していました。
アバター
2009/06/02 18:46
「天の光はすべて星」…復刻版が出ていたのですね~!!!
早速探してみましたが…残念ながら品切れ中。。。
これは是非!読んでみたいです~!!!!!!

あ!映画情報ありがとうございました<(_ _)>
こちらに来るのが楽しみです~♪
アバター
2009/06/02 09:39
yrr、面白かったです~~♪
ヨーロッパからの視点で書かれていたのもさらに面白さを増していたような。
深海・・・まだまだ謎がいっぱいです。

天使と悪魔・・・かなり前に読み、記憶は定かではない^^
映画も面白かったわ!もう一度読んでもよさそうですね。

フレドリック・ブラウン!めっちゃ懐かしい~~~
昔いっぱい読み漁りました!
アバター
2009/06/01 19:29
「深海のyrr」私も読みました〜。。
だけど私は本当におばかさんなので、
ほとんど意味が分からず、下巻(それでも読んでみた^^)のラスト三分の一くらいに
やっと絵が見えてきたくらいです^^;

濃厚なのは間違いないんだろうな、とは思いつつ、
登場人物の名前が全く覚えられず、「これ誰だっけ?」とか言いつつ、
これは映画になった暁には映画を見て、それから再読してみたいと思っております^^



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