ドラマ【相棒ten元日スペシャル】
- カテゴリ：テレビ
- 2012/01/02 14:31:22
相棒ten 元日スペシャル
テレビ朝日 １／１日曜夜９時～
【あらすじ】クリスマスに警官が射殺される事件が発生。警視庁はその捜査に追われていたが、特命係の２人は雑用ばかり言いつけられていた。証拠品を返しにオペラハウスを訪れた神戸は、ロビーで子供を引き連れたピエロ姿の男にぶつかった時、固い物を所持しているのに気づき、後を追う。その子供達は両親がオペラを鑑賞する間、オペラハウスから委託された業者に連れられ、アイスショーを見に行く予定だった。送迎バスに乗り込んだ子供達は、ピエロを含む武装した３人の男に拘束されてしまい、ピエロを追ってきた神戸もなりゆきで捕まってしまう。【感想】いやー、面白かったですね、今回。スペシャルでよくある竜頭蛇尾の展開もなく、ずっと同じ太さでしたし、真犯人が最初からわかっているのにも関わらず、仲間割れ、真の目的、主犯の本当の狙いなど、最後まで謎が隠されていて、緊張感が途切れませんでした。犯人がわかっているドラマはミステリーではなくサスペンスというのですが、犯人がわかりながらも"Why done it?"という謎があったため、立派にミステリーとしても確立していたと思います。日頃、どちらかというとしっとりしとしたミステリーを手がけることの多い太田愛ですが、今回はハードで面白いスペシャルを書き上げたなと、素直に賞賛したいですね。それから、やっぱり目につくのは元日スペシャルならではの豪華なキャスティング。老けたな～と思いつつ元傭兵と言われても違和感のない引き締まった肉体の吉田。まだあどけなさを残しながらも美しい斎藤、いつのまにか成長して足が細長くなったのぞみちゃん、なんでおまえらが出てくるwwwのザブングル、遠藤×２、松方の弟などなどｗ これが相棒かってくらい豪華でした。去年の元日スペシャルとはえらい差だなぁｗ あと、右京とソン君が完全に別行動で、それぞれに引き立ってたのもよかったですね。最近神戸君は右京の腰巾着状態になってた話が多かったので。いつもは特命や捜一トリオには厳しい刑事部長も、警備部がでしゃばってきたので裏をかこうと必死になって一致団結してましたしｗ ラムネこと大河内は、ソン君への愛が感じられましたね…。普通に考えれば友情なんでしょうけど、ラムネだけに下心を疑ってしまうｗ 資料を見ながら寝てしまった暇課長へのイヤミも強烈でしたｗ いつもマジメなだけに、あんなイヤミ言う人だったんだなとｗ 芹沢が撃たれたのはちょっとびっくりでしたけど、普通に無事でしたね。彼女との写真を見た伊丹は、ほっとしながらもこめかみに血管浮き出てた感じがｗ 遠藤雄弥演じる警備会社の御曹司は、絶対意味があるなーと思ってたんですよ。最悪犯人のケースもあるなと思ってたんですが、さすがにそれはなかったか。両親が飛行機事故で死んだという設定から、傭兵上がりの草壁と何か関係が？と思ったりもしたのですが、どうやらスポンサーに自動車会社が入ってるので、交通事故にはできないという事情があったようでｗ 相棒には刑事ドラマには珍しく、交通事故がほとんど出てこないんですよね。さすがにそれもちょっと不自然ですよねぇ。悪いところがなかったわけではなく、最後のオチ(公園を買いたい)がそれまでに比べて弱かったところとか、右京の推理があまりにも当たりすぎてるとか(それはいつもですが)、ちょっとどうかな～と思いました。でもまぁ、全体的によくまとまっており、面白い作品になっていたと思います。私的には最後に爽快感のあったバベルよりは落ちるけど、今期イマイチの作品が多い中、久々に相棒の醍醐味が楽しめる回だったんじゃないでしょうかね。愛ちゃんなかなかやるな。次回はあのマーロウ探偵再登場。本もこういうの書かせると面白い戸田山なので、期待しています！
相棒ファンの間でも、今年の元日スペシャルの評判は上々のようです。
なかなか幸先のいいスタートを切りましたね。