Nicotto Town


まゆほん課長の徒然日記


クーニャの大冒険 その3 ~探し人 中編~

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注)前編があります

二人は昨日と同じような場所を巡っていたが、そこにはガーデンハウスは無く、
代わりに神殿のような建物が建っていた。

クーニャ「この辺りは昨日来た所の近くだにゃあ?こんな建物あったかにゃあ?」

コノハはクーニャの言葉に気を止めることなく、ずんずんと神殿の方へ進んでいった。
二人は神殿の中に入った。そこは外観とは比べ物にならないほど狭かった。
神殿の中から外の星空が良く見えた。

金髪の女性「ひぃっ!?」

クーニャ「にゃあ!?び、びっくりしたにゃ。いきなり変な声出すなよにゃあ」

金髪の女性「ご、ごめんなさい。いきなり入ってこられたから・・・」

神殿の中に長いブロンドヘアーの女が一人ちょこんと座っていた。

コノハ「勝手に上がってすまない。私はコノハ。こっちの猫はクーニャ。訳あって人を探している」

金髪の女性「こちらこそ、いきなり驚いてごめんなさい。人に会うのは久しぶりだから・・・」

クーニャ「にゃあにゃあ。アルって言う韓流スターも圧倒する美青年を知らないかにゃ?」

コノハ「クーニャ・・・。アルがお前の中でどんどん美化されていないか心配だ」

金髪の女性「ごめんなさい。ここに来て間もないし分からない」

クーニャ「よいにゃ。よいにゃ。小生は不屈の闘志を手に入れたにゃ。少々のことじゃあへこたれないのにゃ!そうにゃ!金髪女。友達居ないのにゃ?小生たちと友達にならないかにゃ?」

金髪の女性「え?いいの?」

女は目を大きく見開いてクーニャを見つめた。

クーニャ「そんな眼で見つめられると照れるにゃあ。全然問題ないのにゃ!これが友申かにゃ。一回やってみたかったのにゃ」

金髪の女性「ありがとう。本当に嬉しい。クーニャさん。コノハさん。私はカミーラって言うの。よろし・・・」

クーニャ「カミーラ!?今、カミーラと言ったのかにゃ!!」

クーニャはそう言い終わらない内にカミーラの眼の前に飛び掛った。

カミーラ「う、うん・・・」

コノハ「クーニャ。落ち着け。カミーラが怯えて今にも泣きそうだろう」

クーニャ「でもにゃ!でもにゃ!カミーラにゃよ!すぐにシャラに知らせないと。ここに居るって!」

カミーラ「シャラ?」

クーニャ「そうにゃ!シャラがカミーラにすごく会いたがってるにゃ。すぐに会いに行くのにゃ!」

コノハ「待てクーニャ。ちゃんとゆっくり説明したほうがいい」

クーニャの興奮は収まらないままであったが、二人は昨日からの経緯をカミーラに説明した。

クーニャ「だからすぐにシャラに会いに行くにゃ!にゃはは。そうにゃ。コノハの予言は見事に外れたにゃ。やっぱり似非占い師だったにゃ」

コノハ「・・・」

カミーラ「シャラって言う人・・・。私も知ってる気がする。おぼろげだけど覚えてるの。私が困っている時いつも助けに来てくれた」

クーニャ「そうにゃ。じゃあ・・・」

カミーラ「でも、ごめんなさい」

クーニャ「へ?」

カミーラ「会えない」

クーニャ「何でにゃ?シャラが会いたいって言ってるのにゃ!どうして会いたくないのにゃ!」

コノハ「落ち着け。クーニャ。カミーラは会いたくないんじゃない、会えないと言っている。でも、訳ぐらいは話してもいいんじゃないか?」

カミーラ「シャラはね。昔、よく遊んだ・・・ような気がするの。私が一人で居るといつも傍に来てくれた。悩んでいたらすぐに相談に乗ってくれた。でもね。それは決まって一人のときだけなの。家族の誰かや他の友達が来たらすぐにどこかに行っちゃうの」

クーニャ「照れ屋さんなのかにゃあ?」

カミーラ「それに最近は私の前に現れてくれない」

クーニャ「シャラも何年も会ってないって言ってたにゃ」

カミーラ「だからね。もう会えない様な気がするの・・・本当にもう・・・」

カミーラは今にも泣き出しそうだった。

クーニャ「泣くにゃ。泣くにゃよ。シャラも会いたいって言ってたにゃ。絶対に会えるにゃ!」

カミーラ「ごめんなさい・・・」

コノハ「クーニャ。カミーラはもう疲れたみたいだ。私達は帰ろう」

クーニャ「だってにゃあ!」

コノハ
「クーニャ!」

クーニャ「にゃあ・・・」

カミーラ「クーニャちゃん。もし今度シャラに会えたら伝えて。ありがとうって」

クーニャ「だからあ・・・自分で・・・にゃあ!」

クーニャはコノハにひょいと抱えられた。

コノハ「邪魔をした。また、お話しよう。友達だからな」

カミーラ「はい・・・」

クーニャはコノハに抱えられ神殿を後にした。

最初のコメントに続く

アバター
2012/01/03 23:05
>まゆさん
ああ・・・。写真の見切れは突っ込まないでぇ。
そこは本編に関係ないっす。

まあ突っ込まれるのを期待して見切れてるってのもあるけどww

写真の雰囲気と小説内容の雰囲気が合ってないねえ。
難しいもんですわ。
アバター
2012/01/03 22:09
クーニャがダッコされているw

写真の中に謎が隠れていますね。
アバター
2011/12/30 15:51
掃除もせずに何をやっているんでしょうね・・・。
でも・・・、書き始めてしまったんだから、書き終えるまで続けるしかないじゃない!

何かなあ。そこまで意識してないけどガールズラブ的になってしまうね。
最近そういう系の小説の読んでたからかなあ。

実は後編まで原稿は終わってます。誰も期待してなくても乞うご期待を!
アバター
2011/12/30 15:41
クーニャ「何でにゃー!この距離にゃあ。二人はすぐに会えるにゃー!」

コノハは腕の中のクーニャを冷ややかな眼で見た。

クーニャ「何だにゃ?そんな眼で見られると怖いにゃ~」

コノハ「気付かないのか?違和感に」

クーニャ「何の話にゃ?」

コノハ「読者の大方は気付いていると思うが(たぶんね…)。まあ良い。明日またここに来よう」

クーニャ「そうにゃ!明日こそ二人を合わせるにゃ!感動の再会にゃ!」

クーニャは意気揚々としていたが、コノハは何か考えているようで真剣な顔つきであった。
そして、二人はまた翌日ここに来る事にした。

後編に続く



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