クーニャの大冒険 その3 ~探し人 中編~
- カテゴリ:自作小説
- 2011/12/30 15:40:25
注)前編があります
二人は昨日と同じような場所を巡っていたが、そこにはガーデンハウスは無く、
代わりに神殿のような建物が建っていた。
クーニャ「この辺りは昨日来た所の近くだにゃあ?こんな建物あったかにゃあ?」
コノハはクーニャの言葉に気を止めることなく、ずんずんと神殿の方へ進んでいった。
二人は神殿の中に入った。そこは外観とは比べ物にならないほど狭かった。
神殿の中から外の星空が良く見えた。
金髪の女性「ひぃっ!?」
クーニャ「にゃあ!?び、びっくりしたにゃ。いきなり変な声出すなよにゃあ」
金髪の女性「ご、ごめんなさい。いきなり入ってこられたから・・・」
神殿の中に長いブロンドヘアーの女が一人ちょこんと座っていた。
コノハ「勝手に上がってすまない。私はコノハ。こっちの猫はクーニャ。訳あって人を探している」
金髪の女性「こちらこそ、いきなり驚いてごめんなさい。人に会うのは久しぶりだから・・・」
クーニャ「にゃあにゃあ。アルって言う韓流スターも圧倒する美青年を知らないかにゃ?」
コノハ「クーニャ・・・。アルがお前の中でどんどん美化されていないか心配だ」
金髪の女性「ごめんなさい。ここに来て間もないし分からない」
クーニャ「よいにゃ。よいにゃ。小生は不屈の闘志を手に入れたにゃ。少々のことじゃあへこたれないのにゃ!そうにゃ!金髪女。友達居ないのにゃ?小生たちと友達にならないかにゃ?」
金髪の女性「え?いいの?」
女は目を大きく見開いてクーニャを見つめた。
クーニャ「そんな眼で見つめられると照れるにゃあ。全然問題ないのにゃ!これが友申かにゃ。一回やってみたかったのにゃ」
金髪の女性「ありがとう。本当に嬉しい。クーニャさん。コノハさん。私はカミーラって言うの。よろし・・・」
クーニャ「カミーラ!?今、カミーラと言ったのかにゃ!!」
クーニャはそう言い終わらない内にカミーラの眼の前に飛び掛った。
カミーラ「う、うん・・・」
コノハ「クーニャ。落ち着け。カミーラが怯えて今にも泣きそうだろう」
クーニャ「でもにゃ!でもにゃ!カミーラにゃよ!すぐにシャラに知らせないと。ここに居るって!」
カミーラ「シャラ?」
クーニャ「そうにゃ!シャラがカミーラにすごく会いたがってるにゃ。すぐに会いに行くのにゃ!」
コノハ「待てクーニャ。ちゃんとゆっくり説明したほうがいい」
クーニャの興奮は収まらないままであったが、二人は昨日からの経緯をカミーラに説明した。
クーニャ「だからすぐにシャラに会いに行くにゃ!にゃはは。そうにゃ。コノハの予言は見事に外れたにゃ。やっぱり似非占い師だったにゃ」
コノハ「・・・」
カミーラ「シャラって言う人・・・。私も知ってる気がする。おぼろげだけど覚えてるの。私が困っている時いつも助けに来てくれた」
クーニャ「そうにゃ。じゃあ・・・」
カミーラ「でも、ごめんなさい」
クーニャ「へ?」
カミーラ「会えない」
クーニャ「何でにゃ?シャラが会いたいって言ってるのにゃ!どうして会いたくないのにゃ!」
コノハ「落ち着け。クーニャ。カミーラは会いたくないんじゃない、会えないと言っている。でも、訳ぐらいは話してもいいんじゃないか?」
カミーラ「シャラはね。昔、よく遊んだ・・・ような気がするの。私が一人で居るといつも傍に来てくれた。悩んでいたらすぐに相談に乗ってくれた。でもね。それは決まって一人のときだけなの。家族の誰かや他の友達が来たらすぐにどこかに行っちゃうの」
クーニャ「照れ屋さんなのかにゃあ?」
カミーラ「それに最近は私の前に現れてくれない」
クーニャ「シャラも何年も会ってないって言ってたにゃ」
カミーラ「だからね。もう会えない様な気がするの・・・本当にもう・・・」
カミーラは今にも泣き出しそうだった。
クーニャ「泣くにゃ。泣くにゃよ。シャラも会いたいって言ってたにゃ。絶対に会えるにゃ!」
カミーラ「ごめんなさい・・・」
コノハ「クーニャ。カミーラはもう疲れたみたいだ。私達は帰ろう」
クーニャ「だってにゃあ!」
コノハ「クーニャ!」
クーニャ「にゃあ・・・」
カミーラ「クーニャちゃん。もし今度シャラに会えたら伝えて。ありがとうって」
クーニャ「だからあ・・・自分で・・・にゃあ!」
クーニャはコノハにひょいと抱えられた。
コノハ「邪魔をした。また、お話しよう。友達だからな」
カミーラ「はい・・・」
クーニャはコノハに抱えられ神殿を後にした。
最初のコメントに続く
ああ・・・。写真の見切れは突っ込まないでぇ。
そこは本編に関係ないっす。
まあ突っ込まれるのを期待して見切れてるってのもあるけどww
写真の雰囲気と小説内容の雰囲気が合ってないねえ。
難しいもんですわ。
写真の中に謎が隠れていますね。
でも・・・、書き始めてしまったんだから、書き終えるまで続けるしかないじゃない!
何かなあ。そこまで意識してないけどガールズラブ的になってしまうね。
最近そういう系の小説の読んでたからかなあ。
実は後編まで原稿は終わってます。誰も期待してなくても乞うご期待を!
コノハは腕の中のクーニャを冷ややかな眼で見た。
クーニャ「何だにゃ?そんな眼で見られると怖いにゃ~」
コノハ「気付かないのか?違和感に」
クーニャ「何の話にゃ?」
コノハ「読者の大方は気付いていると思うが(たぶんね…)。まあ良い。明日またここに来よう」
クーニャ「そうにゃ!明日こそ二人を合わせるにゃ!感動の再会にゃ!」
クーニャは意気揚々としていたが、コノハは何か考えているようで真剣な顔つきであった。
そして、二人はまた翌日ここに来る事にした。
後編に続く