ミッション:8ミニッツ
- カテゴリ:映画
- 2011/12/29 22:24:12
今年44作目の映画館鑑賞(実際は40作目の映画館鑑賞)
量子力学ネタなSFスリラー映画。
アフガンで戦っていたはずで、自分がどこにいるかもわからない主人公スティーヴンスの現在の任務は、
乗客全員が死亡した列車爆破テロの犯人を突き止めること。
軍の開発したプログラム”ソース・コード”によって再現されたテロの犠牲者ショーンの死の直前の記憶の中で、
ショーンとなったスティーヴンスは、列車が爆破するまでの8分間に手がかりを探し・・・。
とても面白かったです。
主人公は、たぶん、量子力学で言うところの観測者で、自由意志定理の肯定SFになっているのかなと思います。
(”たぶん”なのは、私の頭がSF仕様ではない為。以下、ネタバレ気味にテキトウなことを書いています。)
ソース・コード=ショーンの死の直前の8分間の記憶なのですが、記憶をシミュレートしているつもりで、
実は、量子コンピューターにの中に一種のタイムマシーンのようなものが作り出されいます。
主人公のスティーヴンスが、ソース・コードへと入るたびに、連続世界が派生していきます。
彼は、彼が止めようとしている自分の望むように世界を変えるため列車を爆破しようとする男と、
自分自身が同じことをしようとしていることに、気付いているのか、いないのか。
スティーヴンスによって、消され(あるいは、どこかへ弾きだされ、もしくは、上書きされ)続けるショーン。
ショーンはどこへ?
主人公の勝利を決定付ける女性の名前が、グッドウィンだということに、ニヤリとしていまいます。
彼女が、この映画の真のヒロインでしょう。
現実世界では、スティーヴンスもショーンもどちらも”生きて”はいない犠牲者なのですが、
まるで、連続世界での一方的な椅子取りゲームに、スティーヴンスが勝利したようです。
映画は、ブラックな結末を主人公と列車に乗っていた女性との運命論風なロマンスで装い終わります。
連続するタイムラインで、ショーンの悲劇は繰り返され続けるのか。
ショーンが勝利するタイムラインは存在するのか。
観終わったあとも、しばらく楽しめました。
邦題と宣伝は、少し(かなり)ズレていると思います。たぶん・・・。
★★★★☆【Source Code】2011アメリカ
映画館鑑賞数が合っていない???と、ブログを遡ってみたら、飛ばしていたことに気付きました。
先月の観賞です。。。
理想の未来のために、悲劇的な現実を繰り返す
と云うのがありました。意外に楽しめました^^
→『Steins;Gate』