クーニャの大冒険 その3 ~探し人 前編~
- カテゴリ:自作小説
- 2011/12/29 01:17:30
クーニャ「チキン♪チッキン~♪クリスマスなんだからチキンを食べさせてくれても良いのににゃ。やっぱりあの飼い主は相当ケチにゃ」
コノハ「まあ確かに。自分だけクリパとか言って楽しんでいたみたいだからな。後で私の新しい和服を要求するとしよう」
クーニャとコノハは歩いていると、大きなガーデンハウスを見つけた。
コノハ「誰か居るかもしれない。情報収集だ。入ってみよう」
二人はガーデンハウスの中に入った。
クーニャ「誰か居ないかにゃー!」
ガーデンハウスの中はこじんまりとしていて、ほとんど物が置いていなかった。
ゴーグルの女「誰?」
ガーデンハウスの奥から女性が出てきた。
クーニャ「ちょっと聞きたい事があるにゃ。アルって言うジャニーズ顔負けの美青年を知らないかにゃ?」
ゴーグルの女「アル?知らないねえ。ジャニーズって言っても私にとってはここの連中の顔は同じに見えるよ。そもそも私がここに来たのも最近だし。悪いね。力になれなくて」
コノハ「・・・」
コノハはゴーグルの女をじっと見ていた。
クーニャ「どうしたにゃ?コノハ」
コノハ「いや・・・何でもない」
ゴーグルの女「そうだ。折角だし君たち友達になってくれない?こっちに来て知り合い居なくて寂しい思いをしてたんだ」
クーニャ「それは全然構わないにゃ。コノハも良いにゃ?」
コノハ「ああ」
シャラ「私の名前はシャラ」
クーニャ「小生はクーニャ。こっちはコノハにゃ」
シャラ「よろしく。クーニャ。コノハ」
シャラ「そうそう。ちょうど私も人を探してたんだよ。カミーラって言う金髪の女の子なんだけど知らない?」
クーニャ「知らないにゃ。金髪の女こそ沢山いるにゃ。少なくとも小生の飼い主の知り合いには居ないにゃ。コノハは?」
コノハも首を横に振った。
シャラ「そっか。まあ気長に探すしかないか。時間は十分にあるんだし」
クーニャ「にゃあにゃあシャラ。シャラがここに来たのもそのカミーラって奴を探すためかにゃ?シャラの友達かにゃ?」
シャラ「まあな。そんなとこ」
クーニャ「じゃあコノハ。シャラも予知してあげたらどうにゃ?小生の時と違って人間はちゃんと視れるのにゃ?」
シャラ「え?そんな事が出来るの?コノハ」
シャラはコノハに詰め寄った。
コノハ「またそんな勝手な事を・・・」
クーニャ「良いじゃないかにゃ。お近づきの印にゃ」
シャラ「良いのかい?占ってもらっても」
コノハ「まあ。タダじゃないけど」
クーニャ「大丈夫にゃ。それはうちの飼い主様がちゃんと払ってくれるにゃ」
シャラ「そりゃ悪いねえ」
シャラはばつの悪そうな顔をしてちらりとガーデンハウスの隅を見た。
コノハ「じゃあ始める」
シャラ「うん。頼む」
コノハは神妙な顔つきになって、クーニャの時と同じようにシャラの額に手をかざした。
コノハ「うっ・・・!」
コノハは突然、頭を抑えて倒れこんだ。慌ててシャラは駆け寄った。
シャラ「だ、大丈夫かい!そんなに大変なものだったのかい?」
コノハはシャラに支えられて、ゆっくりと起き上がった。
クーニャ「大丈夫かにゃ?」
コノハ「ああ。問題ない。それより占いの結果だが・・・」
シャラ「うん」
コノハはシャラの顔をまじまじと見つめた。そしてコノハは満を持して話した。
コノハ「残念だが、探し人に会うことが出来る可能性はかなり低い」
クーニャ「そんにゃあ・・・。あんまりにゃあ。シャラ。気を落とすことないにゃ」
クーニャはコノハの予知の結果を聞いて、シャラが落ち込んでいると思っていたが、クーニャの考えとは裏腹にシャラはけろんとしていた。
シャラ「ん?ああ私は大丈夫だ。そう言われるのも無理は無いって言うかさ。私はあの子を探してもう何年にもなるんだ。どのくらい経ったか忘れるくらい時間が経ったよ。だから、今更会える見込みが無いって言われても、それはそうかもしれないなって思っちゃうんだ」
クーニャ「もう何年も・・・。諦めたりしないのかにゃ?」
シャラ「まあね。なんでかな。私には絶対いつか見つかるっていう自信があるんだよね。全然根拠無いけどさ。挫けそうになることはあるけど、これが私の生活の一部みたいになっちゃったからね」
シャラ「それにあいつはさ・・・。あいつは絶対に見つけなきゃいけないんだ」
クーニャ「シャラ?そのカミーラって娘と何かあったのかにゃ?」
シャラは思いつめたように俯いた。
シャラ「あの子はきっと一人で苦しんでるんだ。だから私が救ってあげないといけないんだ・・・」
コノハ「・・・」
コノハは何も言わず、ただシャラを見つめていた。
コノハはふと気付いた。クーニャもまた俯いているのを。
注)始めのコメントに続きます。
うんうん。難しかった。
二人登場ね。
まず、撮りたい家主のアバター(僕の場合はサブアバ)でログインでして、
それから別タグでアルバムを残したいアバターでログインする。
最初にログインしたアバターで写真を撮れば、最後にログインしたアバターの
アルバムに入ります。複数の場合も同じね。最終的に残したいアルバムのアバターで
最後にログインすれば良いわけです。
アバター2人登場って・・・・どうやるの?
二人同時操作?
コメントありがとう!STPありがとう!
今後の展開に乞うご期待。
分かりづらいですが、本文の続きは最初のまゆほんのコメントの方に続きます。
どうしてもここまで入れておきたかったんです。
さて。後半が気になってきますよね。はい。別に気にならなかろうが、書きます。
近日公開。
しかし、この写真撮るのに苦労した。クーニャが全然良い感じで収まってくれないんだもん。
確信しましたよ。こいつはこの通りの性格だと。
クーニャ「小生も・・・。小生もアルにゃんをずっと見つけれないままだったら・・・どうしようにゃ」
クーニャはシャラの話を聞いていて不安が募っていたのだ。
シャラ「子猫ちゃん。お前まで落ち込むなよ!大丈夫さ。あいつも見つかるし。きっとお前の本当のご主人様だって見つかるはずだ。そうだ。私も協力するよ。お前のご主人様探しにさ」
クーニャ「本当かにゃ?にゃー。ありがとにゃー!」
クーニャは嬉しさのあまりシャラに飛びついた。
シャラとはそこで小一時間ほど話しすっかり打ち解けた。
クーニャ「じゃあにゃー。シャラ!また来るにゃー」
シャラ「うん。いつでもおいで。クーニャ」
コノハとクーニャはそのガーデンハウスから出て、帰路についた。
コノハ「クーニャ。明日もまた出掛けよう」
クーニャ「い、良いけどにゃ。えらく熱心にゃ?」
コノハは何も答えなかったが、何か隠し事があるように見えた。
そして二人は翌日、また集まることになった。
後編へ続く。