まあ、共産主義国や、社会主義国の様に官僚とその他の極端な格差社会じゃないけど。

で、今から３０年以上も前も普通に格差社会で
私は其れこそ普通に主婦を対象にしたカルチャースクールに通ってました。
文系が一つと体育会系が一つ。

つまり、油絵とか、木彫りとかの教室と
ジャズダンス、ママさんクラシックバレエ、健康体操とか。

半年コースで更新をしたり、別のを習ってみたりと色々。

で、木彫りなどは将来自宅で教えようとしている人や
暇で来ている人。
ジャズダンスはダイエットが多かったかな・。

で、主婦層も色々でサラリーマンの主婦から、医者や支社長クラス。
詰りそこでは、はっきりと格差社会の構図が出るわけです。

で、着て来るものや持ち物が全然違う。
ブランド物、皮のコートと、流石に毛皮はわざわざ着て来なかったけど、
そう言う人達と、其れの取り巻きと。

木彫りを家で教えようとする人は断然上手だったりとか、
面白そうだからやってみようとするだけの私とか。

で、いくつかのグループが出来るわけ。

で、私は中間層なんだけど、妹のお土産とか、
ブランド物が流行る前にパートの仕事の関係で
衣料品会社へ出入りした時に、其の情報を得ていた。

詰りバブルになってきて、膨らんではじけるちょっと前。
ブランド品をはやらす為にそれまであったブランド品を
一掃して、レイアウトを全部やり直して本格的に
売り出すと言うので、それまでのブランド品を１０分の１位で
ワゴンで投げ売りをした時にぶつかった。

普段は見向きもしないけど、１年後にはフィバーみたいになると聞いていた。
其の日本のブランド会社のなまえと言うか、バックとかの資料を
ふ～んと言って覗いていた。
勿論、門外不出の資料である。
ジーンズにぼさぼさ頭で、ごみ処理をしていて、
そんな話は聞いてないはずである。
で、値段を聞いて冗談でしょと言う感じで、
誰がそんなの買うんだろうと、思っていた。

が、其の為の準備の様なセールが在った時に
私は其のワゴンの中から、見覚えのあるバックを見つけて、
大きなビニール袋に数点入れた。

其の後、バックは一つ一つ布の袋に入れられて、箱に入れられて
売られる時代が来るのだが、その時は値札がついて、
一つ一つ分けてもくれない。
まるでスーパーの食料品の様に値段だけを足し算されて、
大きな紙袋に入れられて、終わりである。

其の後、カルチャースクールに通った時に其のバックは
１０倍の値段で売られて、しかも人気の商品だったが、
今は生産されて無い打ち切り商品になって居て、
値が上がっていた。

詰りニコタウンの初期の製品の様な感じである。

其れを譲ってほしいが為に、私は所謂お金持ちグループの一つに
呼び出されて一緒にお茶をしようと言う事になった。

何といつも特定の人が其の数人分を払っていた。
何でも、それで良いのだそうだ。
其のホテルは知り合いの系列で蹴飛ばしたくなるような
慇懃無礼な態度の人が払うのが習わしの様な感じ。

歯の浮く様な、言葉を言って、ケーキとお茶を食べるのは
私にとって数千円のバイトをする位の苦痛だと思い
其の後は、「お誘い」を断り、元の普通におしゃべりする中に
戻る。

つまり、そこでそう言う人種と居る事が私には苦痛だと
私は認識していた。


さて、話は変わる。
東京の叔父が年金生活に入り、それだけでは生活が出来なくなり
東京のボロ屋を土地付きで売って、北海道に来ることになった。

其の土地代でマンションを買って、残りを預金して、其れと年金で
生活をする事になった。

詰り東京の土地と北海道の不動産では購入しても預金が出来る程の差があった。

暇をしている私がマンション探しをする事になった。

叔父ひとりであるし、雪道に慣れてない。
地下鉄沿線と２LDKの中古である。

数か月かけて何点かの候補を見つけた頃に
私がマンション探しをしている事が
とある「ダニ（金の匂いを嗅ぎつけて吸い付こうとする連中）」の耳に入った。

彼女は子供の通っている塾の生徒の中にとびぬけた金持ちが居て、
其の子と自分の子は仲良くないが（仲良くさせようとしたが避けられた様だ）
おじいさんが億ションを売りに出そうとしているのを聞きつけた。

何とか其の家族の知り合いに成ろうとしている彼女は私がマンションを
探している事を聞きつけて私に電話をかけてきた。

私が探しているのは条件が良く、安い中古のマンションである。
しかも億ションは常識から言って、山の手に在る。
地下鉄沿線には無いのが普通である。

あっさりと其れを見に行くことを断った。
全く関係の無い話である。

鼻をびくつけもしない私に何とか理由をつけて
会いたがった。