Nicotto Town


「さくら亭」日報


本日のお着替え~冬至の装い~


なぜ世間様がクリスマス一色のこの時期に
すっかり終わったハロウィンアイテムがお目見えしているのか。
理由は簡単。
12月22日は冬至ですから!
冬至と言えばカボチャを食べねばなりません。
だからパラソルと鍋(?)がカボチャなのですよ。
ちなみに柚子風呂に入るのもお忘れなく!

一年で一番夜の長い冬至ですが、暦の関係で毎年同じ日ではありません。
でもだいたい21~23日のクリスマス前なのでそれほど忘れにくくもないはず。
欧米でクリスマスが25日に定められたのは冬至があったから
その祭りに合わせて、とか聞きますけれど
日本の冬至はカボチャと柚子風呂ですからクリスマスとはやや違和感あるかも。

ちなみに私は身体の芯からあたたまる柚子風呂は大好きですが
カボチャはそれほどでもありません。
でも風邪引きたくないし嫌いでもないので食べますけどね!


さて今でこそ冬至を大切に思っている私ですが以前はそうではありませんでした。
関心がなかったというか、単に流していたというか。
それが変化したのは一冊の本のせい。
スーザン・クーパー著「闇の戦い」第1巻『光の六つのしるし』(評論社)を読んで以来。
(*第1巻は本国ではこれより先に刊行された『コーンウォールの聖杯』という意見も)
区分としては児童書、ジャンルとしてはファンタジー。

舞台は英国。
その年の冬至に11歳の誕生日を迎えたウィル・スタントンは光の古老として目覚め、
闇陣営との戦いに巻き込まれていく――
というステレオタイプといえばステレオタイプなわけですが
このウィル少年はなんと10人兄弟の末っ子!
長兄は家を出ていますが他の兄弟姉妹に両親で、賑やかなこと、賑やかなこと!
そうして英国のごく普通の家(?)のクリスマス前後の様子が実にわかりやすい。
光と闇の戦いというとありすぎて陳腐なイメージまであるんですが
このシリーズでは武器を持って渡り合うのでも魔法合戦を繰り広げもしません。
ある意味、心理戦。
闇はごく当たり前に隣人として潜み、
厳しい光の道から追い落とそうと働きかけるのですから。

『みどりの妖婆』『灰色の王』『樹上の銀』と続くにつれ、
アーサー王伝説が色濃く絡んできます。
設定的に「どうなの?」というところもないではないのですが
それを置いても私が好きでしかたない作品なのです。

ちなみに数年前映画化もされたらしいのですが
舞台がアメリカになって、兄弟もうんと減って、家庭環境最悪で
ウィルの性格もひねて……
という噂を聞いただけで観る気にもならず。
評判もまったく聞かなかったけれどおそらく駄作になりさがったでしょう。
英国じゃなきゃいけないし、スタントン家の仲のよさが作中の慰めだし
いいところ全部消したら本当に映画にする意味ないだろと。
たったひとつ良かったのは映画化のおかげで
改訳された新装版が出たことでしょう。絶版でしたからねえ。
今も冬至になると読みたくなります。
ちなみに『灰色の王』はハロウィン、『樹上の銀』は夏至なので
やはりその時期になると読みたくなる歳時記のようなお話なのでしたw

ウィルたちが住むのはバッキンガムシャー州なのですが、
恥ずかしいことに「それどこ?」とずっと思っておりました。
実際はロンドンからそう遠くない場所なんですね。
ファンで聖地巡礼に行ってる人がいて行動力に驚きました。
『灰色の王』は舞台がウェールズなんですが
日本にいるとほとんどウェールズのことなんか知らないので
この作品がかの地のイメージになってしまいました。
いつか行ってみたいなあ。

本日無事視力を取り戻して絶好調でございます。
でも先生に眼鏡も作れと言われちゃったよ。

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2011/12/23 01:57
>denkoさま
英国の生活はこういった児童書に教えられてきました。
何が怖いって最初に読んだの20年以上前なのに
出てきた予言を今でもそらんじていたということでしょうw
眼科はコンタクトレンズ屋さんの中なので親切な忠告だと思います。
眼鏡取り扱ってないしー。

>白馬の天使さま
多謝でございます♪
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2011/12/22 23:23
ヾ(・∀・`*【♥♡*†*♠コンバンハ♤ *†*♡♥】

応募対応しておきました。
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2011/12/22 02:27
英国好きなあずみさん節の全開なお話し、ありがたく拝読いたしましたー。

そんだけ設定を変えれば別物語りですね、しかも映画という大金をかけるのに改悪とは。w

次回コンタクトが紛失や破損で使えなくなったとき、眼科までくるあずみさんを心配しての
お医者様の優しいお言葉ですよ。 決して売上げを増やそうというのが主な理由では無いはず!? w



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