飛べない小鳥
- カテゴリ:日記
- 2011/12/14 12:21:59
あるところに、飛べない小鳥がいました。
どうして飛べないのか、自分でも分かりません。
一緒に生まれた兄弟達は、みんなお空に飛び立ちました。
お父さんとお母さんも、いつしかお空の上に行ってしまいました。
ひとりぼっちになった小鳥は、小さな木の下にお家を作り、ひとりぼっちで暮らしていました。
ある日、小鳥がお散歩をしていると、目の前の地面から、モグラが顔を出しました。
モグラは小鳥にこう言いました。
「なんだお前、変なモグラだな」
モグラは目が悪いのか、小鳥を自分達の仲間と勘違いしたようです。
「僕は鳥だよ」
小鳥はそう言いました。
「鳥?鳥って何だ?」
どうやら鳥を知らないらしいモグラは、すぐそばの地面から顔を出した仲間のモグラに聞きました。
「鳥ってのは、空を飛ぶヤツだ」
仲間のモグラが言いました。
「飛ぶ?だったらお前、飛んで見せてくれよ」
モグラは小鳥に言いました。
「僕は飛べないんだ」
小鳥はそう答えました。
「なあんだ、だったらやっぱりモグラじゃないか」
モグラはさらに言いました。
「だったら、そんなとこにいないで俺たちと遊ぼうぜ」
小鳥は少し迷いましたが、ひとりぼっちよりはずっと良いので、モグラたちと遊ぶことにしました。
いつの間にか、小鳥のまわりには、たくさんのモグラたちが顔を出していたのです。
「よし、じゃあこいつの歓迎会をやろうぜ」
最初に声をかけたモグラが言いました。
「賛成」
「いいぜ」
「やろう、やろう」
仲間のモグラたちが口々に言います。
「じゃあ、いつもの広場だな。」
モグラがそう言うと、仲間達は、一斉に地面の下に潜り始めました。
「俺たちも行こうぜ」
小鳥にも声をかけますが
「僕は穴なんて掘れないよ」
「しょうがないヤツだな。俺の後についてこい」
モグラは、ちょっとあきれ顔で言いました。
広場には、たくさんのモグラたちが集まっていました。
小鳥たちが着くと、歓迎会の始まりです。
今日のごちそうはミミズ、小鳥も大好物です。
「ミミズだぜ、旨そうだな」
モグラがそう聞くと
「うん、僕も大好きだよ」
小鳥はそう答えました。
「ミミズが好物なら、やっぱりお前はモグラなんだよ。変なヤツだけどな」
モグラの言葉に、小鳥は何も言いませんでした。
「でも、穴が掘れないと不便だろ?どうだ、俺のところに住まないか?」
その日から、小鳥は、地面の下でモグラたちとずっと仲良く暮らしました。
おしまい
でもね……
どうなったのかなぁ~
もしや・・ 小鳥に育てられたモグラさん だったりして。。。
感動してしました。
でもねの続きが気になりますね。
知らない方がいいような気もします。
ええと・・・で、結局小鳥はモグラになったんですか?それとも
朱に染まれば赤くなると・・・ちがうか・・・。
マインドコントロールか!?