『土佐国職人絵歌合』二番「博士」
- カテゴリ:日記
- 2011/12/04 11:42:18
か
し
う こ
ら し
み な
も 梓
は の
れ 弓
て に
い 犬
つ 神
る の
月
か
け
(うーん、縦書きは文字の配列がイマイチ)
『陰陽師―安倍晴明の末裔たち』で紹介された、『土佐国職人絵歌合』二番に描かれた「博士」の歌である。
下の句は「怨みも晴れて出づる(いづる)月陰(つきかげ)」、であろう。
梓弓を鳴らし、その音によって犬神をはじめとする邪霊を鎮める技、と荒俣氏は書かれている。
まことに博士(民間陰陽師の一種としておこう)の職能がよく詠われた歌である。
うらみはまた、占見にも掛けられたかと思う。うらみもはれて→占いの結果も判明して、ではないか?
すると、いづるつきかげにも何か別の含意がありそうだが、今は頭に浮かばないので、提出期限の無い宿題にしておこう。