M
- カテゴリ:30代以上
- 2011/11/30 22:20:56
ウェルカムボードを頭の上に掲げながら歩けば、みんなはぐれなかったかもしれない。でも、不完全な僕は反省したってきりがないんだから、前を向いて歩いていくしかないんだ。宝くじの当たる確率について考える事はしばらく止めよう。
僕とクワトロさんと本庄さんを先頭にして僕らは後ろに目を配りながら地下道を進んだ。周りの風景が飲食店だらけになった頃に目の前に階段が現れた。階段を上りプラザホテルの前の地上出口にでた。振り返ると女性陣もついてきていた。
大抵のものは入口があって出口がある。そんなものだ。
事前調査でこの出口がお店に近い事は確認してあったし、そこから直線的に進めば居酒屋だ。屋外にあるのはなんだか不自然なエスカレーターを上りビル2階にある居酒屋に着いた。僕とありよしさんが事前に相談して決めた和食系のお店だ。
「予約したてらもっちですが。」
「えっ」僕は少しどきどきした。アポイントメントがとれていないのだろうか。
向こうの金髪の板前さんがふと顔を上げ、カウンター席に座っているカップルの女性の方が少しこちらを向いた気がする。
「あ、はい。てらもっち様ですね。どうぞ、こちらに。」と店員は言った。
少し混み合っている店内を抜け座敷の「掘りごたつ席」に向かった。もちろんマニュアル男の僕は事前調査済みだ。座った時の「広さ」そして天井の高さからくる圧迫感の少なさ「掘り深さ」による座り具合も先週、実際に座ってチェックしてある。
事前のシミュレーションでは、入口近くの席に僕が座る事になっていたけれど、現実には本庄さんがその席に座った。
「本庄さん。ぼく幹事ですから...その席に。」
「いや、僕が左利きだからこの席だ。」
本庄さんは決めた事を変えない人だと感じていたし、僕は慎ましやかだし、初対面だったから黙る事にした。
でも、左利きだとなぜ、その席なのか。しばらく考えても分からなかったから思い切って聞いてみた。
「左利きだと、左側の人の右腕に腕が当たるでしょ?」本庄さんはそう言って、丁寧に僕がわかるように左腕をぷらぷらと動かしてみせた。なんか演歌を歌っているような動きだったので僕はちょっと驚いたけど、慎ましやかで初対面だったから黙っていた。
オフ会が始まった。なんかいい宴会だった。いろいろな場所でいろいろな話が交錯していた。
ありよしさんは目が大きくて魅力的な女の子だった。おしとやかに黙って考えながら会話を聞いている。僕はブログを読んだ感触があるから、その黙っている間にも文学的にいろいろと想っているんだろうなと思うと、じっと彼女を見ながら楽しくなってしまった。しかしおそらく彼女は、自分のその想いを寸分の妥協もなく護りきろうと決意しているのだろう。峠の砦にこもったスパルタ人みたいに。
ありよしさんのその砦を崩して深い話をもっと沢山したかったのだけど、みんなで盛り上がりすぎてあまり会話が出来なかった。いつか二人で冬の海でも見ながら世界の事とか好きな図書館の事とかを語り合いたい。
お友達さんは一番、加速度的に、比例級数的に、この会を盛り上げてくれた。会話と会話の隙間から彼女自身が持っているキーワードを拾いだして、そこから彼女の会話を始め広げているようだった。多分、会話の達人とはそういうものなのだろう。
クワトロさんは最初から最後まで印象が変わらず好青年だ。静かにそして「客観的に」自分の言葉を選びながら話をしている。コメントのイメージのまま。酔っぱらってくるとテーブルをポンと叩くことがあって、それが僕のイメージと少しだけずれていたのが印象に残っている。
だいごろうさん。美しく辛口でいい女。素敵です。
もう。。。。。。素敵です。何も言えません。本当です。
そんな僕はM。
まささんはニコタの世界では軽い印象をもっていたけれど、実際に会ってみるととても気を使う人だった。会話の中からいろいろな言葉を受け止めて、その一つ一つの言葉について考え込み少しづつ消化していくことがあるようだ。そんな彼があの格好で改札口に立った勇気に感謝したい。僕たちはあのとき、同じ想いを持ったのだと思う。
そして本庄さん。僕にとって本庄さんは憧れの人だった。頭の回転が早く知識があり論理の展開が早い。『グレート・ギャツビイ』を三回読む男じゃないと友達になれそうにない。会って話をしてみると、加えて気さくで優しい印象を感じた。やはり「出会い」というのは僕にとって重要なイベントなんだと感じた。また彼と会い、飲みそして語りあいたい。
本当にいいものはとても少ない。何でもそう。本でも、映画でも、出会いでも、友人でも、本当にいいものは少ない。
僕はいいものを大切にする人生を歩んでいきたいと思う。
ーーーーーー続きます。ーーーー
読み返してみたけど、真面目かな。最終章は相当真面目だけれど。
それにしても比喩と会話文が下手ですね。練習しよう!
そうですね。僕も他のメンバーでも会いたい人はいます。今回のオフ会を通してその想いは強くなりました。でもそれは僕の想いであって相手の想いではないし、仮名SNSでの限界も感じます。
でもそうですね。ぴぴこさんのいうとおり仮名SNSだからいろいろと吐露できる部分もあって、自分のそんな一面を知っている方がどこかにいるっていうのは嬉しい事ですよね。
本庄さんのハードルは常に高過ぎます。酸素ボンベを背負わなければ到達できない雪積もる高山の頂きのように。
たとえ初対面でもニコタでの印象もあるから初対面な感じがしない・・・不思議ですよね・・・
私もニコタで会ってみたい人います・・・でもたとえ会えなくてもこの地球のどこかで元気に朝を迎えてると
思うだけで心が暖かくなりますよね~^^
つづき・・・・・待ってます^^
そんなに持ち上げると,
あとのオチに対して過剰な期待をされるので
気を付けてくださいネ.(*^^)v