前回のブログの内装の会社ですが、
なぜ私が、そこにいたのか？
Ｍ氏のようなとんでもないバカがいるにもかかわらず^^

それは、Ｔ部長がいたからです。
私は、Ｔ部長に魅了されていたのです。
当時、ＣＡＤをやっていた私は、
他の社員が、帰っていなくなった会社で、
一人もくもくと、深夜まで、仕事をしていました。
大丈夫だと思っていた気力も、
数か月、積み重なってくると、結構きつくなってくるものです。

そんなとき、夕方、ふらっと戻って来たＴ部長が、
私に、声を掛けます。
「あれ？今日も残業？」と、部長。
「はい。これ今日までに、あげないといけないので。
部長は、帰っていいですよ^^」と、私。
「何！」（これは、冗談を云われたときの部長の口癖である。）
「そんなの云われなくたって、オレは、帰るよ。
残業ー。お前ばっかり恰好つけやがって。」と、ニヤッと、笑う。
「オレは、とっとと帰りますよ。帰りゃいいンだろ。ふふ。」
実は、この会話のやり取りが、このときの私を見事に救っていたのです。

大丈夫か？無理するな？とか、
何もないのにいっしょに残ってくれるとか、
部下を労うのに、いろいろな対処方法が、あると思います。
しかし、私は、このお前ばっかり恰好つけやがってが、
このときの私には、一番あっていたのです。
一人きりきりしてた感じが、ふわっと解かれる思いでした。
それは、Ｔ部長の狙いだったかどうかはわかりませんが、
確実に、私は、この帰りの冗談のやり取りに、救われていたのです。

世間で云われている男らしいって、現実には、
女性の人の方で、見受けられることは多々あっても、
なかなか男の人では、出会えないものです。
いざというときの男って、みな女々しいものです。
しかし、このＴ部長は、仕事や生き方が、
絵に描いたような男らしいだったのです。
本当は、その背景があって、
この会話のやり取りが、あることに、
私が、救われる要因があったのかもしれません。

私が、前回のブログで、原因をつくった張本人でないにもかかわらず、
文句を云わず、すっと、四谷警察に、向かったのも、
Ｔ部長のことが、頭をよぎったせいだと思います。

このときの若僧けんじは、こんなときＴ部長なら、
どーするのかを、ずっと考えて仕事をしていましたから^^