11月お題;波「沿岸を走る電車にて」
- カテゴリ:自作小説
- 2011/11/06 14:05:29
沿岸を走る単線から見える漆黒の海岸の波を見つめる彼女は、電車に残った数名の乗客の奇異の目に晒されていた。この時間にこの電車にいまだに乗ってる彼女は、顔なじみの常連客の中で異常としか言い用がなかった。
女優と見間違うオーラをあたりに放ちながら彼女は自分への視線を全く気にする様子もなく、打ち寄せる波が延々と続くのを無表情に見つめていた。
たまに、電車のガラスに息を吹きかけ「愛」とか「あい」という文字を書いては首をかしげて消す。そして、また海岸を見つめる。そしてまたふと思いついた様に「飛」という字を書いては消した。
「ねぇ、あの人、やばくない?交番に連絡しておく方がいいんじゃない?」
電車の常連の女学生が隣に座ってるもう一人にメールした。
「交番って、あんた何考えているのよ?」
「あんたと同じ事だと思うけど?」
「・・・私達が出る幕じゃないと思う」
「でもさぁ・・・」
言葉でなくせわしなく、しかしできる限り滑らかに音を立てずに女学生二人は携帯の画面を見つめながら、無言の会話を続ける。
終着にはまだ数駅手前の無人駅で突如彼女は、降車した。運転手も異様な状況に思わず声をかけた。
「ここは宿泊施設もないんですよ」
「わかってるわ。でも、ちゃんとここで降りていい切符でしょ?」
澄んだ美声と鮮やかな笑みで、逆に車内は結氷した海岸のようになった。
運転手は何も言えず下を向き、車内の誰もがこの田舎で「事件」が起きるのを予感した。
翌日、無人駅にあの美人が昨日は持ってなかった小さな箱を持って電車を待っていた。昨日、同乗していた女学生が駅で彼女がたたずんでいるのを見て、ほっと胸をなでおろした。「事件」が起きなくてよかった。
電車がとまり彼女が乗り込んできた。そして運転手さんに満面の笑みで尋ねた。
「手荷物料金っていくらかしら?」
そう言いながら大事そうに持っていた箱を少しだけずらした。
箱に光が入った瞬間、箱のの中から「ピヨッ」と小鳥の雛の鳴き声が小さく聞こえた。女学生は小さくコケた。そういえば。彼女は思い出した。この人の少ない地域を選んで、その道では有名な鳥のブリーダーが数年前引っ越してきているということを。
電車はそんな人々のいろんな思いを載せて海岸沿いを、再び走り始めた。
PCの前で、小さくコケましたぜw
面白かったぁーーー♪
とりあえず事件が起きなくてよかったw
ちょいと、私も(「も」が誰を指すのかは明示しませんねwww←鬼)
話がコケるのを書いてみました。
無論、オチが「鳥」なのはお約束ですね^^♪
これって、小鳥誘拐事件の目撃談?
と無理矢理サスペンスにもどしてみたり^^
イメージを思い浮かべてしまいました^^
小鳥の雛の鳴き声で主人公と同じように騙されてしまいました。(笑)
外部サイトで読ませていただきました。
ただならぬ雰囲気から、一夜明けた顛末に脱力しました(笑)
ぴったりですね\(^o^)/
ちゃちゃも、だんだん 年とってきたかも、、°д°∑))
ピヨ♬
ピヨ♪
ピヨ♪
インコ?オカメ?モモイロ?セキセイ?
ぅぅぅぅぅぅぅピヨ♪