Nicotto Town


ピーターパンとさようなら*


真逆方向少年少女。




君は僕とは正反対

僕が左と言えば君は右と言い

僕が下と言うと君は上だと言い張る


今日だって僕らは裏表

いつものように君に言う僕


「好きだよ。」


だけれど君はいつものように


「、きらい。」


の一言。


だから僕は考えた。

少ない知能で一生懸命

出した答えは、子供じみてて

だけれど僕は気づかない


いつものように君に言う僕


「好きだよ。」


だけれど君はいつものように


「きらい、。」


の一言

予定通りの台本(シナリオ)通り。

だから僕はこう告げた。



「じゃ、ぼくだって き ら い 。」



伏目がちだった目を大きく開き、君は驚いたように僕を見つめる

時間が止まった、そんな空間。

先に動いたのは君で、スカート翻し走り出す。

まだ動かない僕に、背中を向けて

僕からどんどん、離れてく。



「それなら、わたしはすきだ、よ 。」


僕の頭の中の劇場は、君がそう言ってハッピーエンド

僕は君から好きと言われて

僕は君をただ抱きしめて。

それで幕を閉じる、はずだったのに。


現実は君の心を傷つけ泣かせ

追いかけもせずに見送る僕が取り残される。

そんな滑稽なバッドエンド

これで終演でもいいんじゃないか


遠ざかっていく君の背中を、見送れば無事、幕は閉じる。







(( なんでだろう、

  これがせいかいのはずなのに なみだが、あふれてくる・・・? ))






幕が引かれた舞台裏。

僕は君の背中に向かって、無我夢中で走り始めた。


君が逃げるなら、追いかけなきゃね。

だって僕らは、裏表


正反対のことをしなくちゃ。




―――――――――――――――――――――――――――――――・・・。
あ と が き *

題名は思い付き、です。
あー、初め思っていたのとは少し違う結末に。
自分の中ではもっと短い文章になるはずだった、です。
衝動的に書いてしまったので、おかしなところ沢山、かも。
最近、日本語の使い方というか、文章の繋ぎ方が怪しくなってきました。




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