真逆方向少年少女。
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/11/05 09:06:04
君は僕とは正反対
僕が左と言えば君は右と言い
僕が下と言うと君は上だと言い張る
今日だって僕らは裏表
いつものように君に言う僕
「好きだよ。」
だけれど君はいつものように
「、きらい。」
の一言。
だから僕は考えた。
少ない知能で一生懸命
出した答えは、子供じみてて
だけれど僕は気づかない
いつものように君に言う僕
「好きだよ。」
だけれど君はいつものように
「きらい、。」
の一言
予定通りの台本(シナリオ)通り。
だから僕はこう告げた。
「じゃ、ぼくだって き ら い 。」
伏目がちだった目を大きく開き、君は驚いたように僕を見つめる
時間が止まった、そんな空間。
先に動いたのは君で、スカート翻し走り出す。
まだ動かない僕に、背中を向けて
僕からどんどん、離れてく。
「それなら、わたしはすきだ、よ 。」
僕の頭の中の劇場は、君がそう言ってハッピーエンド
僕は君から好きと言われて
僕は君をただ抱きしめて。
それで幕を閉じる、はずだったのに。
現実は君の心を傷つけ泣かせ
追いかけもせずに見送る僕が取り残される。
そんな滑稽なバッドエンド
これで終演でもいいんじゃないか
遠ざかっていく君の背中を、見送れば無事、幕は閉じる。
(( なんでだろう、
これがせいかいのはずなのに なみだが、あふれてくる・・・? ))
幕が引かれた舞台裏。
僕は君の背中に向かって、無我夢中で走り始めた。
君が逃げるなら、追いかけなきゃね。
だって僕らは、裏表
正反対のことをしなくちゃ。
―――――――――――――――――――――――――――――――・・・。
あ と が き *
題名は思い付き、です。
あー、初め思っていたのとは少し違う結末に。
自分の中ではもっと短い文章になるはずだった、です。
衝動的に書いてしまったので、おかしなところ沢山、かも。
最近、日本語の使い方というか、文章の繋ぎ方が怪しくなってきました。