「ねー、ねー、聞いて。」
テレビでサッカー観戦をしてるときの隣いる彼女の言葉。
これは、「お前は、すでに死んでいる。」に等しい言葉である。
もし、ここで、
「ちょっと、後にしてくれる。」とか、
「何？」って、云って、
サッカー観戦しながら彼女の話を聞こうなんて
思ったら、もー終わりである。

テレビのスイッチを切って、シーンとした部屋の中で、
正座して、お互い向かい合って、
「ううーーーん。どーしたんだい。」が、正解である。

私は、いつもいかなるときも、何が正解か知っている。
どーすることが、彼女のニーズに答えることなのか
手にとるよーにわかるのだ。

が、しかし、わかっちゃいるけど、
わかっちゃいるけど、やりとげられないのが私なのである。

オチのない話を相槌してると、顔がひきつってくるのであります。
そのうち、「今、聞いてないでしょ？」と、云われるのは時間の問題なのであります。

こんなにあ～～いしてるのに、こんなにこ～いしてるのに、
どこがいけないの？おせーて、おせーて、おせーて。