Nicotto Town


銀色羽毛のblog


はやぶさ君のカプセル君を観てきました

今日は通院日。
薬の処方は変わらず。


先週木曜日から今日まで、はやぶさ君のカプセルがこちらの市に来ているということで、今日、観てきました。
他所では流れに乗って観るのが精一杯と聞いていましたので、平日だけど最終日だから、どうかな、とおっかなびっくりでしたが、お客さんはまばらに並んでいる程度で、何度も観たいときは途中から少し前に戻って見直したり、を自由にしてました。
なんて、おおらかな。


まずは前哨戦。
ロケット開発の歴史やら、近年の人工衛星やISSの模型の展示やらで1フロアでした。

人工衛星や、探査機って、イメージが植物なのだなぁ、と。
ただし、これらの段階では、茎と根の無い植物です。
制御部の種から(直接、ですが…)ニョキっと、太陽光パネルの双葉が伸びる……。
ISSでようやく、茎が有るのかな(苦笑)。
「ひまわり」という名の人工衛星が在るのは、言い得て妙です。(ちょっと違う。)

はやぶさ君は、当初4年の旅路の予定だったのに、帰る機会を伺って、もう3年の日々を宇宙で過ごしたのね。それは……無人だからこそだなぁ。
イトカワ到着・ミッション開始の記事は、新聞1面で読んだもの。それからしばらく音沙汰を聞かない、と思ったら。
計画当初では、目的の星が違ったのは初耳でした。
あかつき君は何年後か(6年後?)に無事任務を果たせるのかしら。

展示の一つに、地元の大学の天文部と地元の小学生たちが作った実物大はやぶさ模型がありました。
パネル展示には製作時のスナップも何枚かあった訳ですが、意味深に写っている台の上のボウルになんとなく目が行ってしまうのですね。
果たして模型に目をやると……あ、ここ。
ボウルは、金色に塗られて、展示では前方になる方向に付いていた、カプセルになったのでした。
この模型は実物大。
台所用にするには大き目のボウルくらいのサイズに、センサやら、姿勢制御装置やら、ビーコン発生装置やら、アンテナやら、パラシュートやら、耐熱素材やら、が詰まってるわけです。
うーん、ちっこいぜ。

全く関係の無いところでは、耐熱素材の記事を読んで、未だ着手してない自作のお話の1ネタを思い浮かべてしまう(耐火性カプセル(ただし、あちらはロケットはロケットでも、ロケットペンダントサイズ)がどうの、というのが在るのです…)あたり、この歳になってもお話作りのサガが抜けないんだな、とほんのりしんみりとしたり。


グッズ売り場は、苦笑いと共に通り抜けて。
籤に当たれば、宇宙服の試着もさせて貰えたのですが、わたしの籤運は、いつものとおりの働きしかしませんでした。


最後のフロアでようやく、長旅から帰還を果たしたカプセル君とご対面です。

大気圏再突入時に、点で判るほど発光していたのに。(初めて観たのは、ニュース番組でだったかしら。)
パラシュートも、カプセルの中の回路部(ええと役目は、センサと姿勢制御とビーコン発生と?)の緑色の板(どう見ても基板…)も、損傷らしきものは無く。
うーん。カプセルの中身って、真ん中に丸い穴(ここにご本尊の、イトカワから持ち帰った粒子を納めた円筒形の容器が納まっていたわけです)の開いた基盤が入ってる……。
この階はあまり展示に近寄れなかったのできちんとは見えませんでしたが、電子回路はそれほどの高温に耐えられると思えない(勿論、ファン(笑)らしきものはありませんでしたし)から、カプセル内は常温内外の温度くらいにしか上昇しなかったのでしょうね。ということは、持ち帰った粒子も、それほどの温度変化を経てはいないはず。それとも、宇宙仕様の基盤では半田は使わないのかしらん?(どなたかご存知の方、教えて下さい。切実に)
そりゃ、他所の国は何十年も前から、ヒトを無事連れて帰る技術を持っている訳ですから、そんなの当たり前っちゃ、そうなのですが。
再突入時に発光していたのは、ガス化することでカプセル内の温度上昇を押さえる役目を果たした、ヒートシールドの耐熱素材部分なんだろうかなあ…………。
燃え尽きてしまったはやぶさ君と共に想って、ちょっと切なくなってしまったのでした。


さてと。門外不出となった容器の中身が解析されるのに、あとどのくらい掛かるかしら。



しっかし、某・宇宙がテーマの学園ドラマの視聴者に、「イトカワ」の名の由来を知らない方が居た(実話)のにはびっくりしました……。「糸川博士のペンシルロケット」って、教養の一部だと思ってましたから。そういう方って、きっと、小惑星の命名がどうなっているかすらも知らないのでしょうね。

ペンシルロケットの模型・実物大、も、勿論展示されてました。
まあ、わたしも偉そうなことは言えません。ペンシルロケットのあのちっこい機体の中に何が詰められていたのか、知りませんから。(「夢!」という、ベタな解答は、有りです。)

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2011/10/19 00:00
ハンダ使いますよ。最高のハンダ付け職人が担当します。もちろん手組み。
宇宙線が当たるとエラーになったりするらしいので、そんなに微細な回路ではないと思われます。

宇宙では日向と日陰の温度差が半端じゃないので、私のレベルではあっというまにハンダクラックでしょう(泣
(20年以上やっているのですが。一応。とほほ。)

・・・google先生が見つけてくれました。「まいど1号」の基盤だそうです。
http://www.e-dual.co.jp/soldering.html
この「一見、普通のプリント基板」の中に「普通じゃない経験とノウハウ」が詰まってるんでしょうねー。




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