ドラマティックな夢を見たよ。
- カテゴリ:日記
- 2011/10/15 11:54:00
※夢でござるよ。
* * *
剣士は夢を見ていた。いやな夢だった。
己の不注意で、自分の大切なものにも、他人の大切なものにも、傷をつけてしまった夢だった。
誰かが部屋に入ってきた。正体は考えずともわかる。この国の王だ。
王宮内に与えられたこの部屋の鍵を持っているのは、自分以外に彼だけだ。
いまだ布団にもぐったままの剣士は、ちょっかいを出されるも無視を続ける。
夢見が悪かったのだ。今少し眠りたい。
違う夢を見て、不覚にも残ってしまった記憶を消したい。
狸寝入りと分かっているのだろう、微かな笑い声が聞こえる。
眠ることも、夢を見ることも、次第にどうでもよくなってきた。
ただ、王の手を無視し続ける。その戯れに夢中になっていた。
この国の王は天使だった。比喩ではなく実際に羽根があった。
国民は様々な者たちだった。皆平和に、幸せに暮らしていた。
王の手がゆるゆると、下へ下へとおりてゆく。
これはまずいと「いい加減にしろ!」と身体を起こせば、窓の向こうの空が赤かった。
一瞬であった。
見下ろす海岸は、魔物で満ち、禍々しい空気に覆い尽くされる。
なぜだと思う暇もなく、駆け込む足音に二人はあわてて離れた。王は鍵をしめていなかったらしい。
駆け込んできたのは、王と、剣士を慕う子供たちだった。
年かさのものは、二人が何をしていたのか気づいたのだろう。どこか責めるような視線に、剣士は居心地悪く着衣をただす。
魔物だ、どうしよう、騒ぐ子供たちを抱きしめて、大丈夫、非難しなさい、王は逃げるようにと促した。
きっと――様がやっつけてくれるよね!
子供に名を呼ばれ、剣士はぎくりと肩を震わせる。
なんとかほほえみを浮かべて、子供らを外へと促した。
聞いていない、こんなことは。なにもかも、予定になかった。
この国には四人の悪人がいた。それぞれが役割を持ち、破壊神の復活をもくろんでいた。
すでに遠いおとぎ話のようなそれを、信じたのは天使が治める国だったからだろう。
王宮の地下、魔術師は嬉々として敵を屠っていた。
彼の役割は破壊神復活の儀式であったが、待っているのが嫌になったのだ。
殺したものを下僕とし、増えた数だけまた死者を増やす。
その動きをとどめたのは、この国で最強と呼ばれたものだった。
ただし、今はもう頭だけの姿である。
「口惜しや、口惜しや、この体が灰でなかったら、復活し、貴様なぞ退けてやるものを」
魔術師は首をかしげる。あのものは裏切ったのではなかったのか?
「いいや、あのものを、かのものを、殺したのはあいつだ。私の首を、おとしたのもあいつだ。
貴様らの仲間だろう?時間さえくれれば、その口上も述べてやるが?」
魔術師はその口上に興味がわいた。手を止めて、首の話に耳を傾ける。
ちっとも連絡をよこさなかった、あの剣士はなにをしていたのだ――――
この国には四人の悪人がいた。それぞれが役割を持ち、破壊神の復活をもくろんでいた。
剣士の役割はスパイだった。
王国へ入り込み、国のために働いた。
その裏で情報を集め、実力者たちを少しずつ手にかけていった。
けれど剣士は、王を慕ってしまった。国の人々に情が移ってしまった。
城から海岸へ降りるには、墓地を通るのが一番の近道だった。
「ここはエリカ型の天使のお墓なんだ」
エリカ、剣士と仲の良いアヒルの姿をした天使である。
小さいものから、大きいもの、様々な石塔の間を進みながら、それが目に入ってしまった。
「……エリカ!?」
自分を二人、縦に並べても追いつかないほど大きな姿のエリカ。
そのエリカの目線が、今剣士と同じ高さにある。
「エリカ!エリカ!」
いつも優しかった目は虚ろで、光を宿してはいなかった。
「エリカ、この泡…」
王が、エリカの口元についた泡に気が付いた。
「お前、何かとつながって…」
泡は、転々と空中に浮いて、どこかへと延びていた。
この先に、エリカを殺した者がいる。
剣士は、顔を上げた。
* * *
っていう夢を見ましたー。
この後見開きで天地に雷が走ったページに、エリカの辞世の詩的なものが入って、以下次号。
たぶん剣士自身が破壊神になるんじゃないかなーって思ってるんですが。
来月続きの夢が見れたらいいですねえ。
あ、首だけの人は猫の頭でした。
天使が治めて、猫が最強の国っていったい何さ。
…っていうかね、ジャンルがよくわからないよ。
びーえるなの!?ファンタジーなの!?
なんでエリカだけ名前覚えてたんだろう…。
ああ、いや、王と剣士はね、あの、名前だすとちょっと差しさわりあるんで…
某芸能人だったんですが、いやあの(ry
実は剣士は男に見せかけて、女の子だったというお約束のオチもまっていたようなんですが…!
やー、無駄に長い文章読んでもらってありがとうございます^^;
見れたらいいですねえ。見れたらUPしますw
待ってました。ドラマティックな夢!!
実は昨日読もうと思ったら、子供たちに邪魔されて読めなかったという^^;
ホント、続きはどうなっちゃうんでしょう。
ぜひがんばってみて、UPしてください~♪