読書「県立コガネムシ高校野球部」
- カテゴリ:スポーツ
- 2011/10/09 22:33:14
スポーツがお題ですが、、やるのはもちろん見るのもダメなので。直近読んで面白かった高校野球小説。
寄付金にモノを言わせて弱小高校野球部の野球部長に就任した実業家・小金沢結子。
「あんたたちに甲子園に行ってもらう」
どう見てもナベ●ネがモデルの新聞社会長にプロ野球参入を妨害された仕返しに奴が可愛がってる孫の甲子園出場を阻止する。東京の仇を長野で。。
というわけでさらに野球部を再編し、対戦相手を謀略と金で打ち破って行く・・・。
異色の高校野球小説です。
とにかく小金沢結子の女王様ぶりがすごい、卑怯な戦略で勝つことを非難されると「たがが高校野球」と言い捨てる。
しかし、続く言葉は「どんな無様な結末を迎えたところで、それで命が尽きるわけじゃない。意味があるとすれば、敗北で得た経験を、この先どう生かしていくかってことでしょ」
蓋し、真実。スジは通ってるのである。
昔々高校野球をテーマにしたギャグ漫画で読んだことがあるのだが。
ボールをキャッチできなくて逆転負け→場面変わり 警察の取調室→派手なアロハを着たかつての高校球児と刑事→刑事:「そうか。お前の過去にそんなことが・・・青春ってなんだろうな」
というのを思い出した。笑い話にしかならないのだ。。
「コガネムシ~」は笑いあり涙あり、恋愛も少しありでこのまま実写にでもしたら面白いだろうにな。とは思うけど 小説の売りの一つの小金沢結子の暴言がすごくて実写にしたらカット多数で生ぬるいものになるかも知れないのが残念である。
小金沢結子語録
「野球部であろうと帰宅部であろうと、グズはグズでしかないでしょうが」
「青少年の妄想を邪魔するな、とでも言いたいわけ?これだから第二次性徴期のオスは面倒だっていうのよ」
「(プロ野球リーグを)愚かな男どもが組織する馴れ合いのカルテルなんかに、未来はありませんから」
「あたしはうさんくさい宗教団体ってやつが大嫌いなの。得体のしれない神だの仏だのを拝むだけで、税金は一切免除。とことん甘い汁を吸ってるくせに、自分たちは一般人より高みにいると思い込んでる。」
野球漫画で好きなの。
・逆境ナイン
・おおきく振りかぶって
・メイプル戦記
とりあえず3つだけ挙げてみました。
ラノベですか?
やはり”無難なもの”しか映像化されませんな~
こんな高校野球もいいですね(笑)