✪魔法のハサミ (後)
- カテゴリ:30代以上
- 2011/10/07 21:50:43
太郎は次から次へと新しいものたちに命を吹き込みました。
ありとあらゆるものたちに、欲しいものはすべてハサミで作りました。
太郎と家族はお城に住むようになりました、
部屋はたくさんあって全部は見れないほどです。
それぞれの部屋には豪華な家具が備え付けられていました、
高価なオモチャや面白い本もたくさんあります。
けれども、
物をたくさん手に入れれば入れるほど太郎は幸せが薄れていくよに感じがしました。
一つ増えればまた一つ、幸せが逃げて行ってしまうように。
太郎が手でご飯を食べたりすれば、
お父さんの怒りが飛んできて「お箸はどうしたんだ!! お行儀が悪いぞ」
砂遊びをしているとお母さんは怒って言います、
「太郎やめてちょうだい、キレイな服が汚れてしまうわ」と。
一番イヤな事は、遊ぶ時間がまったくなくなってしまった事です。
一日中、朝ご飯を食べてから夕ご飯の始まるまで。
ずっと、勉強の時間なのです。
優秀な先生がやってきて、
太郎に国語・算数・理科・社会・地理・歴史とありとあらゆる事を教えるのです。
こんなにたくさんの勉強をしなければならないなんて、
とてもすべてなんて覚えられないと思いました。
お城の外から友達の楽しそうな遊び声が聞こえてきます、
昔の事が蘇ってきました。
僕だってまえはあんな風に外に出て陽の光りを浴びて、
笑ったり・遊んだり・鳥や花を眺めてたのに。
日がたつにつれ太郎から笑顔が消えました、悲しくてなりませんでした。
ある夜、太郎はなかなか寝付けませんでした。
何度も何度もベッドの中で寝返りをうち、
そしてついに起き上がり部屋を抜け出しました。
そおっと・そおっと寝静まったお城を出て、
ひっそりと静まり返った庭を抜け出すと思い切って門の外に飛び出しました。
月が明るく輝いていました、
照らされているのはハサミで作り出した魔法のニセモノの世界。
夜の冷たい空気に太郎はぶるっとふるえました、
でも勇気を出して足を進め湖に向かいました。
そして友達を探しました、あの赤く青い銀色の魚です。
「魚さ~~ン、赤と青の銀色の魚さ~~ン。
僕です、太郎です。
どうか助けてください」
赤と青の銀色の魚は水の中から姿を現しました。
そして言いました「太郎、君はお金持ちになり過ぎたようだね。
お金持ちだからといって、必ず幸せになれるわけじゃないんだ。
日が昇ったら三回口笛を吹いて、その魔法のハサミを湖に投げるんだ。
そうすれば君はもうお金持ちじゃなくなるけれど、
昔の幸せな少年に戻れるだろう」
魚がふたたび水の中に消えると、太郎は腰を下ろして太陽が出るのを待ちました。
ついに青白い朝の光りが山々をゆっくりとおおい始めました、
あたり一面にあたたかい光が満ちてきた時、
太郎は湖にハサミを投げ込み口笛を吹きました。
そして、元気いっぱいに家に向かいました。
そこには、おんぼろな小さな竹の家がありました。
お母さんは着古した服を着て、太郎の帰りを待ってました。
お茶碗にご飯をよそって、太郎にニッコリと笑いかけてくれました。
太郎はあたたかい黄色い砂の上に座って、手でご飯を食べ始めました。
太郎はまた、世界で一番幸せな少年ににりました。
宝くじならいいのに~~~。
いけず・・・。
言うもん・・。
やさしいんでしーーー。
そうかいな~~。
最近は書いてないから~~~。
ふふふ・・・エロいコメント書き過ぎたから・・・ネ。
そっか・・・ありがとうーーー。
よろしく・・・。
2010.12.12から続きを読んでみそ。
私の小話ブログ。
奇妙な日の完・・・。
あれ・・・読んでなかった。
エッチなのは消すね。
子供に聞かせてあげてょ。
ふむふむ・・・。
大道芸人に弟子入りでし。
物がなくて困っている人たちのところを渡り歩けば神とあがめられたろうに・・・。
またはモンマルトルの丘なら世界一の大道芸人になれた!
私はその鋏ほしいよん♪
どう使うかは・・・・・・ナイショ♪
私もそう思って書きました。
ちよっとだけ一緒に過ごしてみたいかもぉ~。
色々書くかなーと思ったけど、これはこれでシンプルにまとめました。
太郎君。もちろん、自分が作った世界とは承知しつつ、ずいぶんと早くに気付ける子
だったんだね。
だって、魔法のハサミを手放さない人物だっておるでしょ。多分、イヤな位に殆どが・・。
赤と青の銀色の魚さんは、太郎君のコトをちゃんと分かっていたので、渡してみたのかな?
太郎君のコト、知れて、よかったよ!! うむうむ。。
永遠に気がつかない人さえいますから・・・・。
ポン酢しょうゆでし・・。
ありがとう。
とっても 不思議ですww
その通り。
見えないんだよね~~~。
じゃ私の車はフェラーリだ~~~~、そんなわけあるかーーーーー。
小話だからね~~~。
頭痛くなるから・・・考えない。
言ってることと、やってることは・・違いがある私でし。
何が欲しくて・・私は頑張っているんだろう・・・。
だから、多少不便でも、魔法が使えない方が幸せですよね。
無理なんよwwwお金で人の心は買えへんと同じやなwwwww
なかなかそれに気がつかないのがニンゲンなわけですが・・・
大切なものに、気づいたのですね。
でも、太郎は元にもどれた・・・
今の日本はモノが溢れ過ぎかもしれない。
満足感っていうの、すごーく考えさせられたな。
欲を出したらきりがない。
欲望は誰にでもあるもの・・・。
実に面白いコメントでし・・。
魔法のハサミ・・・あったらいいけど
欲がどんどんでちゃって幸せでなくなるのは
やっぱりさみしいね。
なにを幸せと思うか・・・なんだろうなぁ〜
お金が無いなら無いで、「お金ないね~☆」 って笑い飛ばしちゃえばいいって思うけども、それを言うと 「笑い事じゃないから」 って怒られちゃうんですよね^^;
ホントに欲しいものは・・・ナーニ。
そうだよねぇ って
ブラボーさんは色々持ってるけど
満足してないんでは?ww
人それぞれの生き方があります。
きれいごとでは生きていけないもんな~~~。
とり方は自由ってこってし。
世の中お金じゃ買えんモンあるもんねっ(^ー^* )フフ♪
ウチは貧乏から脱出したいけど
3人で笑っておれるんなら、これでいいかって思うもんね^^
そのほうが、幸せがいっぱいある^^ってコトでしょ。