Nicotto Town



C・ウィリス&C・フェリス「アリアドニの遁走曲」



 アリアドニは16歳。
 母親とともに生物ロボットの軍事研究をしていたが、
 戦局悪化を理由に中立地域の街に一人で疎開させられてしまった。
 疎開先でこっそり研究を続けていたが、最近故郷からの手紙が途絶え
 意を決して疎開先を脱走、帰ってみると故郷はすっかり変貌していた…
         (ハヤカワ文庫、カバー裏の紹介文より一部改変)


 主人公のアリアドニ、誰かに似ている…と思ったら、
 R・A・ハインライン著「天翔る少女」のポディに行動パターンがそっくり。
 ただし、アリアドニとポディの迎える展開は全く異なるけど…
 「天翔る少女」は、大人が子供に向ける悪意(現実は甘く無い!)で
 構成されているとしたら、「アリアドニの遁走曲(フーガ)」は
 極甘な夢(少女の願望かなえました!)で出来ている感じ。
 「アリアドニの遁走曲」は14歳の少女を読者と想定して書かれたらしいので、
 恋愛部分が多め。
 「ロマンス小説にSFを多めにブレンドしました」というところ。

 ハーレクイン系のロマンス小説は恋愛部分以外がスッカスカでつまらない!
 でも、恋愛描写がないSFもつまんない!
 という人向けです。

 昔のコバルト文庫やソノラマ文庫を読んだ懐かしい気分になりました。
 うーん、あの頃は若かった(遠い目)






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