長いです！小難しいです！ごめんなさい！

　タイムトラベルが可能になるかもしれないという昨日発表された記事を読んだ人は多くいると思います。

光速超えるニュートリノを日欧チームが観測、「時間旅行も可能」

http://bit.ly/nJGIsT

CERNが光速超える粒子発見！アインシュタインの相対性理論ピーンチ！

http://bit.ly/nrNLt3

　実はほんの2ヶ月ほど前に，タイムトラベルは不可能ということを強調する論文が提出されたことで話題になっていた矢先にこの発表ですので，論文を提出したチームはさぞや焦っていることと思います。

「タイムトラベルは不可能と証明」、香港物理学者

http://bit.ly/oreANS

　それまでもタイムトラベルは不可能であるという立場のほうが多かったように思います。反証としては「親殺しのパラドクス」が有名です。

　タイムトラベルが可能かどうかというのは，相対性理論など物理学に特化した頭のいい人達でしかその真偽は分からないですし，むしろその専門家でさえまたよく分からない状態に戻されたのですが，今回のような大きな転換を迎えれたという機会が非常に面白いと感じています。

　僕はタイムトラベルは不可能だと思っています。そもそも時間軸を逆戻りすることが全く想像出来ませんし，直接的に実証されないと信じれない質なのです。今回のニュースも未だに半信半疑というか二信八疑くらいです。

　そこで面白いのが，自分の考えていたこととは全く違った意見を提示された時の拒否反応についてです。

　僕達は日頃，自分の信じたいことだけを信じており，それに反することは，たとえ事実であったとしても積極的に信じようとはしません。そして自分に都合の悪いことを言われると，嫌な気分になります。自分勝手なものです。よく考えてみると，または後になってみると，向こうが正しかったということはよくあると思います。冷静なつもりでも冷静でないことは多々ありますし，合理的に考えるということはとても難しいことだと忘れがちです。そもそも人の行動基準は感情であるので，真偽なんぞ実はどうでもよいなんて言い方も出来ます。自分の世界に閉じこもりがちです。しかしそれではただの自分勝手な人間です。

　そういう点で，意見を聞くということはとても大事であることが再認識できます。相手の話に本気で耳を傾けて，理解する努力をし，こちらの意見を伝える努力をする。言葉にするとごく当たり前なコミュニケーション方法ですが，これが相当難しい。相手の意見が自分に反すると耳を傾けず，粗を探し，一方的な反論をし，向こうが理解出来ないと「これだけ説明したのに分からないの？」と突き放す。例えば10代が苦手な諸先輩方（僕もです）や，上司として部下を持った方など，相手に理由を求めて，自分を守りに入ったりしてないでしょうか。自分のことなので，書いてて気分が落ち込んできました（笑）。日々反省です。

　自分勝手な人間にならないためには，相手を理解し，アウトプットも相手を思って返さねばならないのに，自分の都合を優先しがちです。

　デール・カーネギーの著書「人を動かす」では，変なプライドは捨てて，一人ひとりに真摯な態度で当たる大事さを，様々なシチュエーションで述べています。どこまで真摯に，相手の話を聞けるでしょうか。コミュニケーションというのは，実は本当に難しい。

おまけ

多数派であることのリスクについて

http://blog.tatsuru.com/2011/09/20_1001.php