M=むちたん　
B=私
F=二人

M：ラララ　僕のご主人は歌唄い
誇らしげな顔して言葉を吐く
B:くだらないと人は言う　ありふれた歌
まだ僕らが幸せだった頃の話

M:一日中机と睨めっこして
頭の中の音を描き殴る
楽しい事も悲しい事も嫌な事も
ごちゃ混ぜに五線紙を塗り潰す

B:歌の中なら何処へでも行けた　何にでもなれた
例えば月の裏側とか　夢の終わりとか
メロディーを奏でていく　まだ見ぬ誰かの為に
届かないと知っていても

F:さぁ　声を枯らして唄うのさ
M：寂しさも
B：温もりも
F:皆忘れて 　でも朝になったら元通り
ホラ　今日もまた夜が明けていく

B:ラララ　僕のご主人は歌唄い
少しづつ唄うのが減ってきて
たまに思い出したように僕を抱え
満足げな顔して言葉を吐く

M:もう唄う事がなんにも無いと　泣いていた夜も
あの子が褒めてくれたんだと　喜んだ夜も
叶うならもう一度　あの頃に戻って
くだらない歌を唄いたい

B:ねぇ　声を枯らして唄う事
それさえも少しだけ　疲れてしまった
M:ぎゅっと閉じた瞼　その奥で
堪えきれず　涙落ちる

F:あなたが望んだ事ならば
諸手を挙げて祝いましょう
新たな門出に乾杯を
そこに僕が居なくとも

M:ところがご主人　何を思ったか
いきなり立ち上がり
B:「まだまだ大事な事を唄っていない」
M:と僕を手に取って

B:ラララ　僕のご主人は歌唄い
M:誇らしげな顔してケースを開けた

F:さぁ　声を枯らして唄うのさ
寂しさも温もりも　皆忘れて
そして朝になったら新しい
毎日がホラ　続いてゆく

続いてゆく

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Dearむちたん
こんな感じでどうでしょう？もし不満があればリプくだされー！

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