連載中では、チェーザレ・もやしもん・蟲師・

おおきく振りかぶって・×××holicなどが好きですが、

一番は、よつばと！です。

甲子園で優勝を目指す訳でも、悪の帝王から世界を救う訳でも

艱難辛苦の末 誰かと結ばれる訳でもなく、

徒、よつば という５歳の女の子が‘父ちゃん’や お隣さん達と

動物園に行ったり 花火をしたり 自転車に乗ったり

ケーキを作ったり 牛乳を飲んだりするだけの話なのですが、

よつばと！で描かれる其れ等は、私（達？）が

もう経験や実感が出来ない様な

輝かしくも瑞々しい、謂わば日常のイデアなのだと感じます。

僕は各巻の帯に書かれたコピーも好きなのですが、

其れを意図した作品であるコトが窺えます。

『いつでも今日が、いちばん楽しい日。』

『ただ、ここにいるだけのしあわせ。』

『どこかで見た、どこにもない場所へ。』

『いつかおとなになるこども。と、かつてこどもだったおとな。

　かわらないまいにち。』

『おわらない夏のおわり。』

『今日も世界はひろがっていく。』

『平日、休日、祭日、毎日。』

作者は曾てユリイカやダヴィンチに於けるinterviewの中で、

物語性の排除を語っています。

僕は fictionで在り乍ら、恭しい物語や‘終わりなき日常’とは無縁に、

日常という空想を生きる必要最小限な彼らが実に羨ましいのです。


・・・いゃ、普段は『あぁ、この巻も おもろいなぁ＾＾』

って読んでるだけですよ＾＾；

今日の1曲；辛島美登里‘笑顔を探して’
http://www.youtube.com/watch?v=GXYNvh3nNRI