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『平家物語』に見る陰陽道 13

○太白(天文)
(巻第六 九 横田河原合戦の事)p309

 二月二十一日、太白(たいはく)、昂星(ぼうせい)を侵(をか)す。天文要録に曰く、「太白、昂星を侵せば、四夷起る」と云へり。又「将軍勅命を承つて、國の境を出づ」とも見えたり。

《訳》
 太白(金星)が昂星(すばる)に接近した。天文要録では、「太白が昂星を侵すと、四方の蛮族が蜂起する」とある。また、「将軍が勅名を受けて、国境を出る」とも見える。

《解説》
  『天文要録』は唐の李鳳撰。天文・占星の要文を編集した書で、陰陽家に重用された。天文の変事が指し示すのは凶兆である。侵す(犯す)とは星の接近を表わし、最も接近したもの。安倍泰親は『玉葉』(養和二・二・二十三)の中で、この事態は「殊勝大事之変也」としている。この天象は、木曽義仲挙兵と越後制圧、北陸への進出ということを表わす天変となった。

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2009/05/09 00:15
斎さま
木曽(源氏)義仲様は従兄弟でしたっけ?
すみません。源氏方はぜんぜん系図がわかりません。平家方しか見えないの。
義仲さんも人気有りますよねえ。マンガだと美形だもんね。しかも巴御前が美少女だったりで。
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2009/05/08 20:48
天体から未来を読み取る…陰陽師の本領ですね~。
木曽義仲と言うと、頼朝の従兄弟に当たる武将だったような…?(うろ覚え)



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