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日々reco新聞


英雄


忘れられた英雄、という話はよく聞きます。

戦時の英雄は、平時には忘れられますね。

今日とりあげる英雄は差別され、悪く言われている、英雄です。
英雄、ヒーロー、言い方は色々ありますが、英雄的な行為を
忘れられてはいない、英雄的行為の後、不正や酷い行動を
したわけでもない、なのに差別され、一部で嫌われ、悪く言われています。

今日とりあげる英雄は、そういう人です。
スポットライトがあたらない一流の軍人。救国の英雄。
韓国の人、白善燁(はくぜんよう・ペク・ソニョプ)さんです。
朝鮮戦争(1950年)を戦った勇ましい軍人であると共に
戦後は敵味方の孤児を救う孤児院を建てています。
日米で評価が高く、日本で勲一等瑞宝章を受賞しています。

アチソン宣言(アメリカの国務長官がアメリカの防衛ラインの定義を
して、そこに朝鮮半島を含まなかった)を聞きつけた金日成が
38度線を超え(当時は米露の分割統治)、ソウルに侵攻
首都を落とすとゲリラを使うなどの巧みな戦術で韓国を打ち負かします。
米を中心とする多国籍軍は韓国へのサポートをしようとしますが
奇襲であったため、派兵が遅れます。
米軍の準備が整った頃には既に朝鮮半島の先端、釜山近くまで
追い詰められていました。

ソ連の軍事顧問団に武器弾薬、兵の訓練を受けた北朝鮮軍はプロ、
敗退を続ける韓国軍は軍人はほとんどいない状態でした。
弱冠30歳の准将は将兵を鼓舞します。

「我々が多富洞を失えば大邱が持てず、大邱を失えば釜山の失陥は目に見えている。そうなればもう我が民族の行くべき所はない。だから今、祖国の存亡が多富洞の成否に掛かっているのだ。我々にはもう退がる所はないのだ。だから死んでもここを守らなければならないのだ。しかも、はるばる地球の裏側から我々を助けに来てくれた米軍が、我々を信じて谷底で戦っているではないか。信頼してくれている友軍を裏切ることが韓国人にできようか。いまから私が先頭に立って突撃し陣地を奪回する。貴官らは私の後ろに続け。もし私が退がるようなことがあれば、誰でも私を撃て。さあ行こう! 最終弾とともに突入するのだ」
wikipedia引用

米軍の支援部隊が到着し、仁川上陸作戦(北朝鮮軍の背後を突き、
兵站(食料や武器)を断ち切る作戦、クロマイト作戦とも)に成功すると
北朝鮮軍は分が悪くなり、38度線で停戦となります。

アメリカ軍を中心とした多国籍軍が無ければ韓国という国は無かった、
それと同時に韓国軍が壊滅していたら、いくらアメリカ軍とはいえ
支援し続けられなかったと思います。
ベトナム傀儡(かいらい)政権を支えきれなかったベトナム戦争と
同じです。

民兵に近い兵を用い、プロの北朝鮮軍に一撃を浴びせ、
全軍の壊滅を防ぎ、アメリカ軍の信用を得た、
現在存命中の救国の英雄、それが白善燁さんです。

韓国には様々な英雄といわれる人がいますが、
この人は歴史のテキストの最初の一人として載せるべき人です。


http://www.youtube.com/watch?v=aChMHPLmf5Q
朝鮮戦争については上をクリックして下さい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E6%88%A6%E4%BA%89
wikipediaです





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