小松姫
- カテゴリ:勉強
- 2011/08/15 15:40:42
夫・信幸から文が届きました。
文章に目を通していくと私は己自身を恨んでしまいました。
文の内容はというと
恐らく日本最大となる戦が近々開始する。
石田三成率いる西軍と
徳川家康率いる東軍と二つに分かれ
我ら真田家は話し合った結果、義父・昌幸と義弟・幸村は西軍へ
夫・昌幸h東軍となり敵対する
しばらく帰って来れそうにないから城を守ってくれ
ショックです。
まさか血の通った親子が敵対するなんて
本来なら真田家は豊臣側につくはずだったのでしょう。
元々真田家は豊臣に対して恩があると以前義父から聞いたことがあります。
おまけに義弟は豊臣家臣の娘と結婚をしている。
しかしながら夫は徳川側についた。
なぜなら私は徳川家康直属家臣・本田忠勝の娘だから。
夫はとてもお優しいお方。
私の面子を守る為に徳川についてくれたのでしょうきっと・・・
もし私が豊臣家の人間だったら・・・
・・・っていけませんね。
何を弱腰になっているのでしょうか。
私は本田忠勝の娘で真田信幸の妻。
オドオドと挙動不審になるなんて私らしくも無い。
私は私らしくできることをしよう。
数日後
私は居城である沼田城に敵が入ってこないよう鎧を着て身構えておりました。
「小松姫や!義父上が来たぞ~い!この門を開けておくれ」
「義父上・・・幸村・・・。」
義父と義弟がやってきました。
門前で義父は手を振って私を呼んでおります。
「義父上!何故に来られたのですか!!」
「何故にって小松ちゃんは鎧を着ちゃっておっかないな~
これから大戦になるだろうから戦いの前に可愛い孫の顔を見にきたのだよv」
本来ならすんなりと門を開いて義父・義弟を出迎えるのですが
「たとえ血の繋がる義父上・義弟でも今は敵。敵を城へ入れるわけにはいきません!」
私はお二人方の入城を拒否しました。
義弟は怒っています。
当然ですよね。元々真田家の居城であるお城を突然嫁入りとして現れた私によって出入りを禁止されると起こるに決まっています。
しかし私は夫の文により城を守ってくれと頼まれたのです。
たとえどんな敵でも絶対に城に入れるわけには・・・
「はっはっは!さすが本田さんの娘さんだ!芯がしっかりしておられる!これで真田の血脈は安泰だ!」
「父上!」
私も義弟も驚きです。
無理やりにでも城に突入しようとする義弟の横では義父は大声で笑っているのですから・・・
「小松姫!」
「はっはい!」
「このままわしの息子(信幸)を頼んだぞ!」
義父は私に向かってVサインをしました。
「お任せください義父上!この先ずっと誠心誠意信幸様を支えさしていただきます!」
義父は満足されたのか怒っている義弟を無理矢理宥めるとお城から去っていかれました。
私の行動は正しいかどうかはわからない。
けれど私は私なりにできることをやろう。
夫・信幸様のために
真田家のために
~ 補足 ~
小松姫(幼名:稲姫)
1573年~1620年3月27日
安土桃山時代から江戸時代初期に生きた女性。
戦国武将本田忠勝の娘
真田家を危険視していた徳川家康は小松姫を養女として迎え入れ
軍事的和解・真田家を取り入れるためなどの理由に真田信幸に政略結婚として嫁ぐ
1600年関ヶ原の戦い前
豊臣側で敵になった義父・真田昌幸と義弟・真田幸村が
真田信幸・小松姫夫妻の居城、沼田城に「孫の顔がみたい」と所願するが
小松姫に拒否される。
しかし、沼田城の出入りは禁止しても後で別の場所で落ち合い自分の子供を連れて、昌幸の孫との対面という願いは叶えている。
関ヶ原の戦い後、
小松姫は父・本田忠勝を通じて徳川家康に豊臣につき敗北した真田親子の命を助けて欲しいと助命したおかげで命は救われる。
又、九度山で謹慎を受けている真田親子には度々信幸・小松姫夫妻は金全的に支援したりと小松姫は真田家に尽くしている。
晩年、小松姫が病にかかり無くなった際
「我が家から光が消えた。」
と嘆き悲しんだ逸話がある。
リクエストを頂きましたので書かせていただきました。
戦国無双というゲームに出ている小松姫(稲姫)。
せっかく小松姫と真田信幸は仲の良い夫婦なのに
義弟・真田幸村との義兄弟仲のストーリーで
信幸が出番少なくて可哀想と思いながらプレイした記憶があります。
信幸と小松姫は仲睦まじい夫婦で羨ましい・・・
長い文章ここまで見てくださってありがとうございました。
信之公が主役級の大活躍ですぞ。
小松姫、本当に強い方ですね^^すごいです。
「殿といっしょ」という漫画の超強い小松姫のイメージ・・・^^;
目が行ってしまいがちですが
女性が嘆き悲しむのではなく
自分で立ち上がる人もいたんですね
とても勉強になります^^
稲姫が気になっていたのです^^;
信幸様に嫁がれたのですね。初めて知りました^^
私が知っているものでは信幸様に嫁がないか?、とは言っているものの稲様はまだ嫁がないというものでして、知れてすっきりしましたv
小松姫が入城を拒否するシーンがその本のシーンを思い出させましたw
蘭丸さんかっこいいです!
私もそんな恰好がしてみたい・・・w
親子・兄弟・義兄弟の醜い争いは、多かったんですね。
蘭丸さんの兜姿 りりしくて、おみごと!
買える時に、タウンじゃ恥ずかしいからってスルーしましたが、蘭丸さんの様に着こなすと、すてきですね。
なるほど頼もしい姫がいて、真田家の嫁になってたのですね~
毎度勉強になります!