【あらすじ】捜査班の面々は、科警研による犯罪多発地域の研究発表を聞きに行く。その研究は科警研の前島という研究員によるもので、前島は涼子と研修時代の顔なじみだった。前島は長嶋に、このところ前島が指摘した犯罪多発地域で、通常の5倍にも及ぶ犯罪が起きている異常事態についてぜひ捜査するよう頼む。犯罪が多発した期間は同時ではなく、各地域を巡回するように増えており、一般には未公開の地域でも多発した期間があった。涼子は地域住民の協力を得て前島が主催する犯罪マップを作成する活動に、親子で参加することに。その活動に泉と白石もスタッフとして潜入する。

【感想】うーん、なんだかどんどん事件が小振りになってってる気がする。それが悪いとは言いませんが、こんな公安みたいなこそこそ違法捜査をする必要が果たしてあるんかいなというような事件ですな。まぁ、今回の事件は１つ１つは普通なら所轄の担当になり、大した被害がないのでおざなりな捜査しかされないようなケースなのですが、それを全体の統計として見た時、初めて大きな犯罪にたどりつくという感じの事件でした。しかしそれが最初の大前提だったので、逆にそこにたどりつくまでを描いた方が面白かったんじゃないのと思ったり。前島がトラウマのせいで二重人格になっていたというのは面白い展開でしたけどね。後半前島の方をクローズアップしたせいで、土地活用会社の方が沈んでしまったのは残念でしたけどね。捜査員の私物の剥製が回収できたかどうかもわからなかったですしねｗ 瀧河と磯村が京都府民のふりをして潜入してましたが、大阪出身の桐谷は関西弁上手ですが、磯村役の小林は東京出身。まぁでも関東の人って関西弁が本物かどうかって、わかんないですよね。ましてや大阪と京都の違いもほとんどわかんないでしょうしね。正直広島の私もよくわかんないです。方言って言葉はともかく、イントネーションが一番難しいですよね。

【あらすじ】縦型ＭＲＩで、左目を撃ち抜かれて死んでいた北山の遺体は、司法解剖のため一旦別の病院に運ばれるが、斑鳩の指示で東城医大に戻され、スミレの執刀で解剖されることになる。島津は気絶したまま容疑者として連行され、何故か警察庁に連れて行かれた。それを知った白鳥は、法医学教室の助手・須賀を説得して、解剖前に北山のＡｉを断行。しかし専門家の島津に見せることはできず、不審な点は発見されなかった。そして翌日。世間では松崎冤罪事件のニュースで持ちきりで、北山の事件は一切報道されなかった。

【感想】混迷してきましたな～。先週宇佐見犯人説をぶちかましましたが、やはり北山を尊敬していた宇佐見が彼を殺すとはとても思えないんですよね。島津の手から硝煙反応が出たのは想定内ですね。銃声が２発した場合、どちらかが濡れ衣を着せるための硝煙反応工作であるのは、ミステリーでは常識ですからｗ 予告で、ＭＲＩ室に抜け道？か隠れる場所があるみたいなことを言ってましたから、宇佐見ではなく他の人物が島津に容疑をかけようとした可能性が出てきました。今のところ怪しいのはやはり斑鳩かスミレなんですが、スミレとは考えづらいんですよね。確かに彼女には動機はありますが、だからといってああいう状況で北山を殺そうと考えるかな。彼女に頭を打ち抜く技術もあるように思えませんし、この時点で動機が出てきたのもミステリー的には犯人ではない可能性が高い。あと、やはりどう考えても宇佐見の行動が怪しい。硝煙反応の工作をしたのは彼ではないかと思うんですよねぇ。やはり北山と宇佐見で、島津を陥れる計画を立てていて、それを実行中に、別の人物に北山が殺されてしまったと考えた方がいいような気がします。だから宇佐見はそれまで落ち着いていたけれど、北山の死体を発見してから驚愕の表情を浮かべたのだと思います。北山が松崎事件の担当だった時、ＤＮＡ鑑定を捜査の決め手としたこと、これは斑鳩から見ればあってはならない警察の失態です。なので、警察の威信を一番重んじる彼が、今一番松崎事件で矢面に立っていることを考えると、その大失態をやらかした北山が憎い、というか、彼は警察官として存在してはならないと思っているのではないでしょうか。なのでやはり怪しいのは斑鳩、としたいところですが、そうなると今度、友野を殺した犯人は誰かという疑問も再浮上してきたりして。正直混乱していて、今は先週までのように自信を持って犯人指摘が出来る状態ではないですねぇ。