ダービー馬 キーストン。
- カテゴリ:ペット/動物
- 2011/08/04 23:16:51
テレビの『アン・ビリーバブル』で、競走馬 キーストンを
取り上げていた。
我々 競馬を愛する者たちの間で 神格化されている馬。
だから チャラチャラした取り上げ方は して欲しくないなぁ・・・と。。。
彼の馬主は アメリカの特急列車の名前を持ち馬に付けていた。
彼の名:キーストンは ニューヨークからペンシルベニアを結ぶ
特急列車。
競走馬になりたての頃は、目立たず 大人しく 体が堅く、
大成するような感じは しなかったという。
そこで 勝ち星があげられず壁にぶち当たっていた騎手、
山本と 出会う。
彼らは 周りが驚くほど 快進撃を続けた。
デビュー戦は 10馬身差の圧勝で、これ以降5連勝。
おまけに レコード優勝3回。
レースで頑張りすぎるキーストンの背中で 「ホーホー」などと、
声をかけながら なだめつつ 2人3脚で勝ち続けた。
ただ クラッシクロードの『皐月賞』で まさかの14着。
山本騎手は 鞍上を交代させられそうになったが、
新旧の厩舎の先生たちが、馬主さんにお願いしてくれて、
コンビが 続くこととなった。
そして お父さんが短距離選手だったので、
ダービーの2400mの距離不安を囁かれながらも、
堂々と 逃げ切って勝った。
栄えあるダービー馬と ダービージョッキーの誕生である。
でも 彼を 有名にしたのは・・・
彼の最期のレース:阪神大賞典の最後の直線の出来事。
後 ゴールまで300mの地点で 先頭で走っていた彼は
ヒドイ骨折し、前のめりになり、10数m走って倒れた。
鞍上の山本騎手が 頭を地面に思いっきり叩きつけられ落ちた。
彼の 左前足は ブランブランして、皮一枚で繋がっている状態。
その激痛に耐えながらも起き上がり、
後ろで倒れている山本騎手の側に
3本脚で10m以上も歩いていき、鼻を近づけ起こしている。
山本騎手も 脳震とうを起こしながらも、
尋常でない状況を 肌で感じたのか、スクッと立ち上がり
彼の手綱と 顔を撫でながら 倒れそうな彼の体を支えている。
やがて 競馬場の人間が その場に駆けつけてきて
キーストンを彼らに預けてから、
山本騎手は 『頼むわ…』と言って、また崩れ落ち 気を失った。
この間 競馬場は シーンと静まり返っていた。
我が 競馬の先輩たちは この光景を見て、
競馬を卒業した人が 数人いた。
この後の テンポイント・・・サイレンススズカ・・・
華やかな舞台の影で、悲しい物語も 数多くある 馬の世界である。
私も 実際は知らないのですが・・・伝説の名馬です。
何度見ても あのシーンは 涙が出てきますよ。^^;