Nicotto Town


日々reco新聞


歴史と原子力発電


お早うございます。ちょっと朝早起きしてしまったので

(年をとると早起きになるのでしょうか(ノ∀`))
ためていたブログの小ネタを書きます。

①原子力発電事故で、原子力発電に対する不満や不安があります。

より安心安全な火力水力風力、太陽光発電に切り替えよう、という意見が
以前より多く支持を得ています。

技術者は技術の革新を信じ、未来の技術を開拓すれば、原子力発電を
不要にできるような地熱、太陽光などの発電技術を推進できると考えています。

そして、多くの原子力発電所を止めても、ちょっと不便であるくらいであって
案外原子力発電なしでも生活できるのでは?とお考えの方もおられます。

②水力及び地熱、太陽光発電などのクリーンエネルギーと、
火力+原子力発電の比率は1:9です。
勿論、省エネとか、太陽光発電などの技術革新でクリーンエネルギーの
比率をあげることもできるでしょう。
しかしながら、10年先という水準で残りの90%をクリーンエネルギーにする
ことができるか、というと無理です。自分はクリーンエネルギーの比率が
全ての電力需要をほとんど満たすことができるとは考えません。

ドイツが脱原発を言えるのは大陸の隣国フランスが電力を供給するからです。

ドイツ国内はクリーンでもフランスの原子力発電の割合は70%以上です。


③自分は原子力発電が無くなれ、とも原子力発電が絶対に必要とも主張しません。
自分が主張するのは、今及び未来、原子力発電を停止して生活できるのか、と
いうことです。
この主張自体、原子力発電を推し進める人と同じようにみえます。

現在、原子力発電を止めて私たちの生活がなりたっているのは、
他の発電設備、特に火力発電所があるからです。

それでは、もしこの火力発電所がなかったら?

天然ガス、石炭、そして石油が火力発電の主な原料になります。
これは国内で産出できる量は微量で、殆どを外国に依存しています。

たった今、火力も原子力発電もできなくなったら、水力と太陽光発電など
電力が10%になる生活を甘んじます。

原子力発電所減産分の発電はほぼ火力発電所が行っていますが、
石炭の価格は5年で3倍に高騰しています。

石油は地政学リスクが高く、ペルシャ湾は戦争が度々起きています。

④エネルギー資源に対する日本の基本的な立場は、買うしかない、です。
日本は島国でドイツのように電力の輸入ができないですから、色々な
発電方法をバランスよく取り入れています。

⑤生活の糧を他人が持っている、というのはこういう事で、
原子力発電をやめたら、石炭石油天然ガスの価格が高くなる確率が大きく、
それらが高くなれば、私たちは所得が減らなくても支出が増え、生活が
貧しくなります。
オーストラリアなどの石炭産出国は、ちょっとでも外貨を稼ぎたくなったら
売り惜しみすればいいわけで、それは自分達の命を他人に預けているものの
悲哀です。足元を見られているわけですね。

⑥中国の売り惜しみによりレアアース危機が発生しました。
多くの国が脱レアアース技術を開発しつつあります。
しかし、レアアースの需要を0にするまでは中国への依存は変わりません。
売り惜しみすればするほど、楽にお金儲けができます。
私たちは、他の人に生活の糧を握られているので、お金を多く払うしかありません。

⑦日本がもつ今まで貯めてきた外貨で他国の資源を買い占めればいい、と
考える方もいらっしゃるかもしれません。
実際3倍になった石炭を躊躇いなく買っています。
では、日本が価格を釣り上げた後、資源がなくて外貨もない国はどうすればいいですか?
日本人が豊かな生活をするから外国の人は電力が無くて死ねということでしょうか?

クリーンエネルギーに移行するまでの火力発電所だけの数十年、日本の原子力発電
分のエネルギーが資源価格を上げます。
脱原発を言う方はこういう所まで考えておられるのでしょうか?


⑧脱原発を公言する政党、社民党です。
http://www.news-postseven.com/archives/20110712_25479.html
この記事によると原発を推進するであろう自民党党本部の温度が30.9℃
脱原発を公言する社民党党本部の温度が27.9℃です。
28℃の設定要請さえ無視ですね。

涼しくて気持ちの良いところで理想論を言う人は、
自分では節電も何もしませんという、そういう無責任な人々です。


⑨明日は、今日の続きです。
今日の努力が明日を作ります。今日クリーンエネルギーに対する研究を
すすめれば、きっと未来には技術革新がきます。
一方、今日の生活が無ければ明日もありません。
今日生活ができないようにしたら、明日も生活ができません。
足元を見て、できることはできる、できないことはできない、のジャッジを
冷静に行うことが肝要です。
(昔は欲しがりません勝つまでは、といって戦争をしていました・・)






































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