【あらすじ】新人の児童福祉司・城田は、酒は飲まない煙草は吸わない、仕事はまずマニュアルから入るという、絵に描いたような今時の青年。一方鯖島組を仕切る鯖島は、直情径行型で思慮に欠けるところはあるもの、腕っ節は強く子分からも慕われ、次期連合総長の候補に上がるほどの実力派ヤクザ。その２人が、ある日同じマンションのインタホンを同時に押したことで、体が入れ替わってしまった。

【感想】期待通りの面白さ。逆に言えば今のところ期待以上のものはないけれど、化けるとすれば児童虐待などの社会問題を取り扱っているところ。しかし味付けがコメディなので、気負わずに見ることができる。テイスト的には任侠ヘルパーと似たところがあるが、あっちがコメディを目指していたのにヒューマンドラマになってしまったのに対し、こっちは完全にコメディ。深刻な社会問題をこういったコメディで扱うことに抵抗がある人にはお勧めできないが、今のところ任侠マニアから子供のいる家庭まで、幅広い層の視聴に耐えうる内容となっていると思う。城田の体に入ってしまった鯖島は、態度はデカいし言うことは過激だが、体がほぼベジタリアンの城田なので、腕っ節はからっきし。逆に鯖島の体に入ってしまった城田は、マニュアル命だが鯖島の突拍子もない行動のせいで、思わぬ成果を上げたりしているところが微笑ましい。初回は児相メインだったが、鯖島組メインの回もあるだろうから、そんな時城田がどんな活躍を見せるか楽しみだ。感想では名前の書き分けがややこしいので、城田の体に入ってしまった鯖島を鯖島、鯖島の体に入ってしまった城田を城田と書くことにする。演技面では、実力派の高橋に対し若い松田が心配だったが、今のところ違和感はほとんどない。やはりカエルの子はカエルってことか。随所に入れ替わりの金字塔的映画「転校生」へのオマージュが見られ、実際映画に出た小林聡美も重要なキャストで出演。タイトルになっているドン・キホーテを思い描く少女の役の成海は、髪型や服装のせいか、ＢＯＳＳに出ていた時より可憐に見える。正直キャストは地味だし数字は期待できないけれど、これからの展開によっては良作になる可能性を秘めていると思う。

【あらすじ】"特命"から桜木泉が所轄署に異動して半年、泉は所轄署でも子供扱いされ、ろくろく捜査もさせてもらえずにいた。涼子は半年の研修を終え、再び特命に戻り、深沢は捜査一課に異動、係長として活躍していた。そんな時、火事になった産院で院長の坂東と身元不明者の死体が発見されるという事件が起きる。坂東の死因は一酸化炭素中毒だったが、身元不明の死体は銃で撃たれた挙句火をつけられていた。その銃弾が１４年前の中国人女性が射殺された八王子事件の時と同じものだったため、特命と捜査一課、そして泉のいる所轄の合同捜査が行われることになる。

【感想】やっぱり上戸彩可愛いよなぁ。今回は前より多少野暮ったさが抜けた感じ。でも相変わらずハーフパンツです。前みたいなダボダボでない分かっこいいけど。しかし、連ドラ前に別の曜日にスペシャルが放映されるとは、まったく知らなくて、朝にラテ欄見て初めて気がつきました。恐らく火曜だとこの番組の後に関テレ枠があるので、気軽に２時間にできないのかな。それとも春あたりに放映予定だったのが、例のアレで延期になっちゃってたのでしょうか。このＳＰでは特命を、連ドラでは別部署になるから仕切りなおしたんでしょうか。いずれにせよ、ちょっと異例ですね。で、連ドラでは宮迫が抜けて桐谷がレギュラーに入るのを知っていたので、ひょっとしてこのＳＰは宮迫演じる塚本の追悼スペシャルではと思ったら、案の定死んでしまいました…。前シーズンでは一番存在感があっただけに、ちょっと惜しいなぁ。単に特命居残り組ってことにしてもよかったんじゃないかしら。事件の方はわりと凝ってて面白かったんだけど、まったく血のつながりがない赤ん坊を買って自分の子として育てる夫婦に、ちょっと疑問を感じました。だって父親はさっぱり誰だかわからない、母親は産まれてくる子を売るような人間ですよ。そんな両親から生まれてきた子供を無条件で愛せるかなぁ。てっきり代理出産かと思ったんだけど、代理出産の問題はいろいろデリケートなところがあるので避けたんでしょうか。でも代理出産を違法に手がけているってことにした方が、ストーリーに膨らみも出たし、説得力もあったと思います。それから、次週より始まる絶対零度は、舞台が特命ではなく、「特殊犯罪捜査対策室」になるそうで。大澤絵里子の下で働くことになるのかっ！ いやあっちは捜査一課所属の特別犯罪対策室。こちらは捜査一課ではなく単独の部署のようです。やってることは何となく公安っぽい。しかし何故未解決事件から潜入捜査にテーマが変わってしまうのか。主人公１人が異動するならともかく、殉職した塚本以外全員てのもなんか不自然。スタッフが外事警察にでも影響されたんだろうかｗ