「お味はいかが？」

場所は再び浜辺に戻る。浜辺では相変わらず三人の声しか響かない。

イタリア「これからどうするの？？」

ドイツ「知るか・・・まったく船が沈むなんて想定外だ・・。」

日本「申し訳ありません。私の準備不足で・・」

ドイツ「いや・・っというよりよくよく考えたら船を用意したのはイタリアだったはずだ！！」

イタリア「うん♪俺ドイツに言われたとうりあんまり豪華じゃない船用意したよぉ～」

ドイツ「豪華じゃなくてもいいが、もっとまともな船を用意できなかったのか！！！」

イタリア「ヴぇ～！？ご、ごめんなさい・・・」

ドイツ「あ・・いや・・。やはり俺が悪かった・・・。そもそもお前に船を用意させた俺の責任だ；」

日本「いえ、皆さんを無理に誘った私の責任です。」

イタリア「ヴぇ～違うよ日本！！俺が無理に日本にお願いしたからだよぉ～日本は全然悪くないよぉ～～～！！」

ドイツ「いや、俺が付いていたのにこのざまだ。やはりここは俺の責任だ。」

日本「いえ、私が言い始めたことです。責任は私にあります。」

イタリア「ヴぇ～！！俺がちゃんとドイツの話聞かなかったからいけないんだよぉ～！！責任は俺にあるよぉ～～」

ドイツ「いや、俺だ」

日本「いえ、私です」

イタリア「俺だよぉ～！！」

日本「やめませんか・・・この会話・・・・」

ドイツ「だな；いつまでたっても拉致があきそうにない。」

イタリア「そうだね・・俺お腹空いてきちゃったし・・・」

日本「そうですね。やはりここは何か食料になりそうなものを探しに行くしかありません。そしてついでにここから出る為の何か材料になる物も一緒に探さなくては・・・」

日本は立ち上がり、後ろの森に目を向ける。

ドイツ「・・・・・あそこに入るのか？」

ドイツたちの目の前には、木々が生い茂る広大な森が広がっていた。森の中からは珍獣の鳴き声もする。

日本「はい・・・」

ドイツ「いや！！まて！！！早まるな！！！あそこはやめておけ」

日本「何を言ってるんですかドイツさん！！今行かないでいつ行くんですか？？」

ドイツ「あそこに入れば間違いなく遭難する！！」

日本「私たちはもう十分遭難しています！！」

ドイツ「冷静になれ日本！！」

日本「ふふふ・・・おかしなこと言いますねドイツさん・・。安心してください。私は今まで以上にないほど冷静です・・・・ふふふ・・・」

ドイツ「日本！！！？？？」

日本「えぇい！！武士の誇りにかけて、いざ出陣です！！！」

ドイツ「日本！！！！！」

イタリア「ヴぇ～・・何してるの？二人とも・・ξ(＝△＝)ﾑｼｬﾑｼｬ」

日本・ドイツ「え！？」

イタリアに目が留まる。イタリアの手には何やら木の実らしきものがつかまれていた。

日本「い、イタリア君！？その手にあるものは？？」

ドイツ「どうしたんだ？」

イタリア「ヴぇ？あそこになってたよ」

イタリアは後ろの木に指をさす。イタリアの指した方向には木が一本たっており、その木にはいくつかの黒い木の実がなっていた。

日本「木の実がなっています。ドイツさん！！！」

ドイツ「あぁ・・・しかし、あれは食べれるのか？」

日本「大丈夫です。イタリア君を見ている限り害はなさそうですし」

イタリアは少しショックを受けた。

日本「では早速頂きましょう。」

ドイツ「行動に移すの早いな；；(さすが、日本。食べ物に関しては鋭い)」

日本「では、切り分けますね」

日本は懐から刀をだす。

ドイツ「ずっとそんなとこにそんな物しまっていたのか！？」

日本は刀を軽く振り木の実を切り分けた。

日本「完璧です。さぁ、頂きましょう＾＾」

ドイツ「あぁ・・；；；；(なんだろうか？妙に疲れた・・・)」

日本「お腹空いているんですよｗｗ」

ドイツ「心の声が！？」

イタリア「ヴぇ？それより、いただきま～す！！」

パク。

全員が一斉に口に木の実を運んだ。そのときだった。

ドイツ・日本「・・・・え！？」

ドイツ「ま、まずくは・・・ないな？」

日本「えぇ・・まずくは在りませんね・・・。でもなんでしょうか？この粉粉しぃといいますか？」

ドイツ「あぁ・・妙に粘り気があるな・・・」

イタリア「ヴぇ？そう？？俺はパスタみたいでおいしいと思うよｗｗ」

このときは二人は心で思った・・・。

ドイツ・日本(あぁ・・・コイツ(この人)は本当にパスタ好きだな(ですね))

と・・・・。

続く

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