ドラマ【霧に棲む悪魔】
- カテゴリ:テレビ
- 2011/07/03 00:51:10
【今週のまとめ】影山は玄洋の持つメモリを入手するため、ファームの晴香を訪ねた。話に乗った晴香は、玄洋の部屋に行き、玄洋に体を任せる代わりに、メモリの場所を聞き出した。寸でのところで影山が助けに入り、晴香は逃げ出し、ハープの下に隠されたメモリを発見。玄洋は影山に斬りかかり、格闘の末、影山は腹部に重傷を負う。しかしメモリはフェイクだった。晴香はそのメモリを利用して、影山の指示に従い依子と交渉し、影山に裏切られたことを知り弱気になった依子から、ファームの抵当権を入手する。意識を失った影山は、病院に担ぎ込まれ、晴香は彼に付き添うことにした。一方美知子から連絡があって晴香がいなくなったと知らされた圭以と弓月は、ファームに駆けつけ晴香を探した。屋敷周辺を歩いていた時、圭以が洞窟らしい場所を見つけ、やってきた克次に洞窟の正体を教えられる。ここは龍村家が昔管理していた硝石の出る坑道で、第二次大戦中に爆発事故を起こし50人の村人が死んだが、軍の機密とされ死者の弔いさえしていないと言う。龍村家の人間はこの丘の秘密を守る義務が課せられているらしい。後日弓月は坑道の入り口で、白いローブを着た男にロープで首を絞められる。それは陽一だった。弓月は何とか逃れるが、陽一も逃げてしまった。陽一に呼び出された圭以は、弓月を遠ざけ、約束の場所の廃校に行く。そして陽一から、本物の陽一と摩り替わった経緯を聞いた。弓月はファームに戻り、圭以を連れて逃げようとする陽一を追いかけた。そして坑道の入り口で彼を追い詰めたが、陽一を圭以が庇った。圭以は弓月に、自分と陽一はこれまでの贖罪のため2人で生きていくので、弓月とは結婚できないと言う。話している時、彼らに向かって岩が崩落してきて、陽一は死亡。圭以は記者会見を開き、戸籍を回復し、龍村家の当主として龍の眠る丘の呪われた秘密を発表。しかし依子たちがしたことは隠し、これで龍村家にまつわる騒動は終焉を迎えた。影山は弁護士を辞め、海外のワイナリーを経営する友人を手伝いに旅立ち、晴香もゆくゆく後を追う。弓月は振付師としてダンスの世界に復帰。皆それぞれの道を歩み始めた。
【感想】うーん、ちょっと寂しいラストだったなぁ。それぞれがそれぞれの道を歩み始めたのはいいんだけど、やはり弓月と圭以は結ばれてほしかったです。龍村家の当主と、ダンスの振付師が結ばれても別にいいと思うんだけど。だって龍村家の子孫は必要でしょ? それにひきかえ、晴香は影山と急接近して、意外とうまくいきそうな感じでしたね。影山が弁護士を辞めてしまったのは、彼の弁護士としての地位を守ったことがある依子に義理を通したんでしょうかね。依子は最後まで強気でしたが、負けは認めたようですね。しかし謎がちょっと残りましたね。まず陽一の代わりに死んだのは誰だったのか、説明ありませんでしたよね? 予想では大方あの病院で死んだ身寄りのない患者とかだと思うんですがね。しかし、最後まで気の抜けない展開が続きましたよねぇ。依子は圭以が強くなったって言ってましたが、私は全然そうは見えなかったっすよ。結局最後までつまらないことでグダグダ悩んで、せっかく手に入りそうだった幸せを逃したという印象です。まぁ、龍の眠る丘の秘密が最後の最後になってやっとわかったので、膨らませる暇がなかったのかな。もうちょっと早くわかってもよかったように思うんですけどね。例えばあの坑道にしても、もっと早い段階から見つけてもよかったんじゃないと。霧子の出生の秘密にしろ、最終日になってやっとわかりましたからね。玄洋の娘なら圭以と似ていても不思議ではないですが、母親が違うのにああまでそっくりなのは、さすがにちょっと不自然かなぁと思いました。まぁ本当は1人2役だからね! あと、先週書いた陽一生存説は当たってましたね。陽一の身代わりになった死体の人は、依子たちに殺されたわけでないとすれば、依子一味って悪党だけど人殺しはしない、クリーンな悪党でしたよねw ミステリーでここまで殺人がない話も珍しいですわ。でも殺人なんか起きなくても充分面白いミステリーができるということを、このドラマは証明してくれましたね。あと思ったのですが、16年前に関西で起きた大規模な火災…ひょっとしたら阪神大震災のことだったのでしょうか。時期的に大震災ではなく火災という言葉を使ったのかもしれませんね。
多分これから周囲に支えられながらも龍村家を守っていくのでしょう…
結婚できるかどうかという問題はありますがw
圭以の母がハープの演奏者としてあちこち講演をしていたことを考えれば、
(確か火事に巻き込まれて死んだ時も演奏旅行でしたよね)
弓月も入り婿として結婚して、仕事で飛び回りながら圭以を支えることはできるはず。
振付師なんて職業は安定して仕事があるかどうかわからないですからね~
弓月本人も安心できると思うんですけどね。
陽一は順当な死に方だったと思います。
自分だけ大事な人なら、さっさと国外逃亡していたと思うので、
圭以への気持ちは本当だったのだと。
ただ弓月まで何故助けてしまったのか、謎ですね。
まぁ人が他人を助ける時の気持ちなんて、本人でもわからないものです。
霧子については私も、長い間隠匿生活をしていたんだし、
病院でも外見をあまり気にしないでしょうから、
もっと髪を振り乱していたり、肌が荒れていたりすると思うんですよねw
若さゆえか…。でも死んだしなぁ。
日本では凶悪犯罪が発生する割合が海外より少ないという話ですが
(日本国内でも昔…例えば昭和中期などと比べれば減っているそうです)
行方不明者、身元不明の死体、司法解剖の実施件数の少なさなどを考えれば、
公にならない凶悪犯罪はもっと起きているんじゃないかと思いますね。
主人公…まぁお嬢様育ちって、よほど鍛えられていない限り、あんなもんかと。
大火災で、人物が入れ替った設定は、ありがちでおもしろいと思いましたね。親も親戚も死んでいたら、その人本人かなんて証明できないですからね~世の中、身元不明の死体ってけっこうあるんですよね。家族から捜索願とか出てなきゃ、身元が分かるもの持ってない場合、よほど事件性がない限り、むずかしいでしょうしね。長くなってしまいましたが・・・設定的にはおもしろかったですが~主人公にはイラっときましたね^^