とりあえず余談としての放射線3(長いぞ!)
- カテゴリ:その他
- 2011/06/28 02:29:53
今回は少し混乱しやすい話題です。
そもそも、光とは何でしょうか。
一般的には、人間の眼に見えるエネルギーを「光」と呼んでいますが、科学的には電磁波です。
この世にあるエネルギーとして、重力や、電気、磁気がありますが、重力は影響が小さく、主に、電気と磁気が相互に影響し合います。(電磁誘導)
この、電気と磁気が影響し合いながら、空間そのものが振動する現象が、電磁波です。
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波は、その長さによって、物質などとの影響のしかたが変わります。
例えば、水に浮かぶ木の棒を思い浮かべてください。
長い木の棒に、小さなさざ波が当たっても、木の棒は波より長いので、ほとんど揺れません。
棒の、あるところでは波が高くなった状態、あるところでは低くなった状態、それらが、全体に広がっているので、木の棒は、上へも、下へも行くことはありませんね。
では、木の長さと同じくらいの波、海のような大きな波が来たとしましょう。
木の棒は、波の上下に合わせて揺れます。
面白いことに、木の向きと、波の向きの関係で、揺れ方が変わるのがわかるはずです。
浜辺で、沖から打ち上げて来る波に、まっすぐ突き刺すような方向で、木の棒を浮かべてみる。
すると、木の先端が最初に波に当たって上がり始め、波が棒の後ろの端にたどり着く頃には、逆に、先端が下がり、後端が上がります。
木の棒は、振り回された格好になります。
では、木の棒を、やって来る波に、横向きに浮かべてみましょう。
これだと、棒全体が、波の高さに合わせて上下します。
木の棒と波の向きが違うだけで、影響が変わります。
さらに想像して、途方もなく大きな波を想像しましょう。
これだと、木の棒がどんな向きであっても、ゆっくり波に漂うだけです。
しかも、波が大きすぎて、木の棒は動きがゆっくりとなり、棒の長さと同じくらいの波より、むしろ影響が少なくなっています。
電磁波でも、同じようなことが起きています。
テレビのアンテナなどは、骨の長さが電波の大きさとそろえてあります。
そして、アンテナの向きによってテレビの映りが変わります。
ちょうど、人間の目が反応する大きさの電磁波が、可視光なのです。
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こうしたことから、科学で波を扱う時には、波の大きさ「波長」が重要視されます。
電磁波は、波長によって、様々な種類の現象が発生するのです。
光にはもう一つ重要な性質があるので、それは次回の話。
もうちょっと 考えながら読みませう
と、思いました。