とりあえず余談としての放射線2(長いぞ!)
- カテゴリ:その他
- 2011/06/28 02:12:58
放射線を知るには、まず、原子の構造を知る必要があります。
原子の材料は、何個かの中性子と陽子、そして電子です。
中性子はエネルギーをもっていますが、電気的性質で見ると中性です。このため中性子という名前です。
陽子はプラスの電気エネルギーをもっています。
電子はマイナスの電気エネルギーをもっています。
陽子と電子は、それぞれ一個分の力をもっています。
また、プラスとマイナスは引きつけ合います。
この電子一個分の電気エネルギーを「1電子ボルト(エレクトロンボルト)」と呼びます。
中性子と陽子が何個か固まって原子核が産まれます。
この陽子の数に合わせて、電子が取り付き原子になります。
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ここで重要な性質があります。
粒子は運動し続ける
けっして止まることはありません。
素粒子は、単独で空間にある時は、凄い勢いで飛んでいます。
中性子や陽子が止まって見えるのは、素粒子が何個かくっついているからです。
ものすごい勢いで運動している素粒子がくっつくと、互いにぐるぐる回りその場にとどまります。
ですから、素粒子が何個も集まると、ぷるぷる振動して見えます。
素粒子の固まりである中性子、陽子は、その場にとどまっていますが、振動しているのです。
そして、素粒子である電子は飛び続けますが、陽子に引きつけられると、原子核のまわりをくるくる回ることで、その場にとどまることになります。
こうして、原子は成り立っているのです。
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今回の話で覚えておいてほしいのは、原子はエネルギーをもっている
ということです。
ぱっと見は、一個の原子がその場に止まって見えていても、たくさんのエネルギーをもっています。
もともと現在の物理学でもわかっていない部分が含まれるみたいで、素人向けの本では避けてる話題らしい。
「素粒子は止まらない」って書いたけど、「光は止められない」と書いたほうがわかりやすかったかな。
素粒子も止まらない。
一個で存在すると、止めようが無い。
最低でも、二つくっつけば、くるくる回ることで、その場にとどまって見える訳です。
「素粒子」が何個かくっついて「粒子」ができる。
これが、陽子や中性子。これは、止まっていられる。
この粒子がたくさん固まっているのが「重粒子」
ガン治療などの「重粒子線」がこれ。
素粒子が集まると「ぷるぷる」見える・・
ん・・もっと読みなおさなくっちゃ^^