アニタ・ブレイク・シリーズ
- カテゴリ:小説/詩
- 2009/04/25 23:23:04
今読んでいる本。30代以上のおねえさん向けロマンス小説です。
「トワイライト」の読了後、なんだかアタマがすっかりロマンス小説モードになってしまってのチョイス。
舞台は、ヴァンパイアの人権が合法的に認められたアメリカ。吸血鬼に選挙権はないけど。
なりたての吸血鬼を社会に適応させるための指導をするヴァンパイア・カウンセラーもいれば、
アンチ・ヴァンパイアの組織もあったりします。
チャイナドールのように華奢で若く美しいヒロインのアニタは、州公認のヴァンパイアの処刑人で、
警察の超自然犯罪を担当する広域超常現象捜査チームのオブバーザー。
本業は、アニメーター社の蘇生師(アニメーター)。
アニメーターの”アニメ”はラテン語で「命を与える」という意味。
アニメーターは魔力で死んだ人間をゾンビとして生き返らせ、命令を下し操ることができます。
死人を蘇らせるのは、たとえば、ちょっとした相続問題解決のためだったり、
もう一度会いたいという遺族の願いだったり、殺人犯の目撃情報を犯人から聞くためだったり。
ヒロインは、マスター・ヴァンパイアと狼憑きの獣人アルファ雄の間で、揺れ動きます。
ヴァンパイアに熱烈にせまられ、恋に落ちた男も実は人狼。ロマンス小説の王道?の三角関係です。
アルファ雄は、ヴァンパイアのマスターと同意。群れでもっとも上位の雄オオカミを雄αと呼ぶので。
狼のドキュメンタリーではおなじみの言葉だけど、知らない人は知らないような気がするんだけど。
ヴァンパイアはもちろん、ゾンビにグール、ラミアにナーガも、あたりまえのように出てきます。
獣憑き(シェイプシフター)は、狼、鼠、豹、熊、白鳥、まだなにか出てきたかな。
ファンタジー免疫がない人には向いていないのかも。
物語はヴァンパイア連続殺人事件から始まり、アニタの一人称の視点で、
なんだかハードボイルド調に展開していきます。
ロマンス小説というよりエンターテイメント小説なので、これって映像化できそう、と思ったら、
アメリカでTVドラマ化らしいです。本国では17巻まで出ているそう。
「トワイライト」と比較して、どちらが面白いのかといえば、圧倒的にこちら。
でも、ハマったの~とはしゃぐのは「トワイライト」
ローレル・K. ハミルトン
「十字の刻印を持つふたり-アニタ・ブレイク・シリーズ〈1〉」
「亡者のサーカス―アニタ・ブレイク・シリーズ〈2〉」
「異形の求愛者―アニタ・ブレイク・シリーズ〈3〉」
レディースコミックのような表紙がちょっと恥ずかしいです。
少し販売戦略間違っていると思います…。
相性いいのでしょうかね、吸血鬼とロマンス。