本棚。22
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/06/07 21:16:37
1・ 「ローワンと魔法の地図」
2・ 「ローワンと黄金の谷の謎」
3・ 「ローワンと伝説の水晶」
4・ 「ローワンとゼバックの黒い影」
5・ 「ローワンと白い魔物」
著者・エミリー・ロッダ 訳者・さくま ゆみこ 挿絵・佐竹美保 出版・あすなろ書房
児童書です。
内容が薄すぎたり、長すぎたり。引き込まれるけれど、ナナメ読みしか出来なかったり。
それでもまだローワンの名を忘れずにいる。 そんな魅力がローワンにはあります。
ローワンが予言に従って、物事を解決していく様はまるで・・・ こんなこと言ったら気を悪くされるかしら…?
まるで よくある童謡で殺人事件が起こるかのようです。 あくまで連想するってだけです。 本作は冒険物語。 探偵も殺人もありません。
ローワンは、リンの村に住む少年。勇敢な戦士であることを重んじるリンの村の中で、ローワンは気性の穏やかな家畜、バクシャーの世話しかできない役立たず。
自分の影にもおびえる、やせっぽちのウサギくん。
でも、だからこそ、リンの村を救えるのは彼しかいないと。他の人と異なる彼だから。
リンの村で、「賢い女」あるいは「魔女」と呼ばれる老婆が告げる、”予言”を道しるべに、ローワン達は、村を脅威から救う為の冒険に出ます。海賊や旅人、根なし草とは違って、あまり遠出しない印象があります。
あるときは、枯れた水を取り戻すため。
あるときは、村人達を眠りから覚ますため。
あるときは、毒を盛られた母を死から救うため。
あるときは、敵の手から妹を取り戻すため。
あるときは、村に春の暖かさをもたらすため。
今回あらためて読み返したら、なんだか「過去の歴史を忘れるな。」というメッセージを受けたような気がします。歴史は繰り返されるものです。
なんだか昔読んだ時よりも、別の過去読んだ本達の言葉がちらつきました。あれから年を重ねたのだなあと感じました(笑)
何度読み返しても面白い本に出会えるのは幸せですね♪