Nicotto Town



かたちの子 春の子 血の子 ほのほの子 ・・・

「かたちの子 春の子 血の子 ほのほの子 いまを自在の 翅なからずや」

幼い失恋物語の続き

私は其のおとなしい女の子のグループの一人の家にお礼として招待されました。
其の家は大きなビルを持った会社の社長さんの家でした。
体格の良いおじさんは私を見て一言「どんな大女の子供が来るかと思ったら、こんな可愛い女の子じゃないか」
「叔父さん、私、女の子に見えるの?」
おじさんは怪訝な顔「どっから、どう見たって、可愛い女の子だよ」
そうです。恰幅の良い大の大人の男から見れば私など、ほんのガキの小娘です。

しばらくして叔父さんは子供達がケーキと紅茶をご馳走になっているところへまた来ました。
なれないケーキにホークでそれまで手で食べていた私は四苦八苦。
お皿を口に持っていって、ケーキをホークで寄せてきて・・・何とか端にかじりついて・・・
「どうしてそんな高い所から飛び降りた?死ぬとは思わなかったのか?」
「私は次日学校を休むつもりで居たから・・・、ず~っと側に居て●●ちゃん達をいつも守れないから、どうしてもあいつらが飛べない高さから飛ばなきゃならなかった」
まあ、そんな感じの事を口の周りをケーキのクリームでべとべとにしながら、訳を説明した。
で、食べ終わると口の周りをスカートで拭いて、すっくと立ち上がって「じゃ、帰る。ごちそうさまでした」とさっさと玄関に行って靴を履いた。
叔父さんは送ってきて、君が男の子なら、娘を嫁にして会社を継がせるのだからと言った。●●ちゃんは必死に走ってきて「お父さん、変なこと言わないで!●●さん(わたし)を怒らせないで!」
そんな会社などいらないと私は言った。「会社よりおじさんがどっから見ても女の子だと言ってくれたからいい」と言った。
「命がけで娘達を守った」とからと言ったけど、命なんて掛かってない。当時は其の程度の事(屋根から飛び降りる)は浴していたから、どの辺ならどう飛べば大丈夫だと言う事を知っていた。確かにいつもより高かったけど。
それよりも天気図の男子に「やっぱり男子だ」と言われた事の方が大変な出来事だった。
そんな会社などに変えられない事だった。

其のビルはバスで街から家に帰る時に通ります。更に大きなビルになってました。
彼女のお父さんはどんな男にビルを継がせたのでしょう。一人娘です。どんな男をえらんだのかなぁと其処を通る時ふと思う時があります。

アバター
2011/06/03 02:30
(^0^)笑える~♪ 本当だよ、そんなんで、あの大きなビルの社長になれるんだったら、みんなバンジーだよ。

でも、何度も頭をなでてくれて、うれしかったよ。大人にほめられた事が無かったから。
あの位の会社の社長をする事から比べたら、ほんの小娘が目を輝かしたり、すかしてみたり、口を尖らせて見たりと、手の平でころころ踊るおもちゃの一つに見えたんだろうと思う。
何か答えるたびに大声で笑っていたよ。更に会社の製品を見せて自慢したり、社員に紹介したり。
あちこちに平気で入って行って質問して、目を輝かして其の製品(有名だからいえない)を見たりで、
社員の一人が「いぬっころみたいな女の子だな」だって!「女の子」にやはり大人の男から見ればみえるんだ!とふと思った。
今から考えると当たり前。その時は不思議。
アバター
2011/06/03 02:13
その彼女のお父さんは、それから会社の入社試験を
バンジージャンプにしたのでした。



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