Fragment of stars 01
- カテゴリ:自作小説
- 2011/06/01 22:53:00
6/2 話を追加しました。
「花の舞う街」と呼ばれたこの街で、俺が目にしたのは──。
Fragment of stars 01
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「レヴェ兄さん! 今日、ナイリーと花祭りに行く約束をしてるの!
4時には帰ってくるから、行ってきます!」
街中にはいたるところに花が咲いていて、そよ風が吹き、花びらが舞う。
俺が住んでいる街、フィルアは「花の舞う街」と呼ばれている。
今日はフィルアで2ヶ月に1度行われるイベント、花祭りの日だ。
今から2時間前、妹のチェルーは友達と花祭りに行くと言い、楽しそうに家を出て行った。
もうすぐチェルーが言っていた、約束の4時。
窓から花祭りが行われている噴水広場を眺める。
花売りの少女や、花祭りを楽しんでいる女の子たち。
その中に──チェルーの姿が見当たらない。
いない──。
どこにもいない──!!
「チェルーがいない…!!」
チェルーを探しに行こうと、屋敷を飛び出した瞬間──
パアンッ!
パタパタパタパタと、今の音に驚いた鳥たちが一斉に飛び立った。
今の音は──!?
噴水広場のほうから悲鳴が聞こえた。
何だ!?
何があったんだ!?
チェルーは大丈夫なのか──!?
さっきまで、あんなに賑やかだった噴水広場。
今、そこには
片手に拳銃を持った男と、その男の拳銃で撃たれたであろう人が倒れていた。
その2人だけでは広すぎる噴水広場。
俺は何もできずに、呆然と立ち尽くしていた。
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「遅いなぁ」
今日は2ヶ月に1度の花祭り。
友達のナイリーと一緒に、花祭りに行こうと約束をしていた。
噴水広場の「蝶が宿る樹」と呼ばれる木の前で、1時に会う約束だ。
その約束の時間から、もう30分も過ぎている。
もしかすると、約束を忘れてるかもしれない。
ナイリーは決して物覚えが良いほうではなかった。
今までにも何度か約束を忘れていたりすることがあった。
ナイリーの家に行ってみよう。
そう思い駆け出そうとしたが、急いで行こうとしたせいか地面につまずいてしまい、前を歩いていた人にぶつかってしまった。
「ご、ごめんなさい! 大丈夫でしたか!?」
ぶつかってしまった男の人に慌てて謝る。
背が高くて綺麗な瞳をしている。
のに、目つきが悪い。
キレる寸前の目だった。
「いってーなこのガキ! 前見て歩け!」
怒鳴られたうえに、ガキ呼ばわりされてしまった。
さすがに黙っているわけにはいかない。
「私、これでも18です! ガキじゃありません!」
しかし、この言葉をきっかけに男の人と口論になってしまった。
年齢詐称するな。
お前をみて18だと思う奴はいない。
ガキが口答えするな。
一方的に言われてしまい、言い返そうと思い口を開こうとすると──
男の人の視線がずれた。
何か嫌な物でも見ているような目。
そして言い返す間もなく、
「…じゃあな、ガキ」
そう言って足早に去ってしまった。
まさか、噴水にまぎれこんで(え
いつも、水やり等お届お疲れ様です^p^
中には活動していない方もいらっしゃる
かもしれませんが、管理人もin率低下中です…
なので、なかなかお届にいけないため
今ひさびさに皆様へお届中ですb
これからもよろしくお願いします*
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