強がり少女は灰色の部屋で。
- カテゴリ:その他
- 2011/04/29 08:30:52
ヘッドフォンをして、部屋の隅で丸くなる。
息のしにくい現実から目をそむけるために。
一生懸命耳に意識を集中して。
赤いヘッドフォンから流れ出す音楽に身をゆだねてみる。
此処は、自分だけの世界。
閉鎖した、平和な世界。
邪魔する人は、誰もいないの。
破壊が好きな人は、さよならなの。
破壊が好きな君は、さよならなの。
私がそういうと、君は
一つしかない小さな扉から出て行ってしまった。
大きな部屋に、私は一人。
一人は怖い。
独りは暗い。
でも、だいじょうぶ。
私には、音楽と君と一緒の写真。
それに大きなテディベアさんが居るんだもの。
だから、大丈夫なの。
灰色の世界でも、生きていける。
光の無い世界でも、やっていける。
君が居ない世界でも、笑っていける。
あれ、
なんか、なみだがでてきた。
なんでだろ。
さみしい、の?
わたし、が?
ありえないありえない。
きみがいなくてかなしいなんて、
わたしは、こうかいなんて、しない。
していないはずなのに。
君との写真に水滴が落ちる。
音楽が聞こえなくなった。
テディベアをぎゅっと抱きしめる。
闇の世界、灰色の部屋。
暗い部屋に光が差し込む。
独りの世界が崩れ去る。
ケーキとココアとごめんねの言葉と共に。
────きみがくるまで、あとさんびょう。
コメントありがとうございます。
このフレーズ、お気に入りです♪
かなしみはなくならないんですね、
「きみがくるまで、あとさんびょう。」って、なんかかわいいです
待つ身は辛いですよね。
おかえりなさい。
分かってたって...寂しいよね。
ただいま!