今日はニュースでも一日、キャンディーズのスーちゃんこと
田中好子さんのラストメッセージが流されていた。
驚くことに、死の床にありながら、東日本大震災で亡くなられた方たちへの
優しい思いがこめられたメッセージだった。

天国で、被災された方たちの力になりたい、と。

ふと、震災後間もないころ、見た夢を思い出した。
それは、自分が死んでしまう夢だったのだけれど
必死に生に繋ぎとめようと泣く母や家族に
「だいじょうぶよ、今は死んでも魂は残るんだってわかってるから。
死んでも私がなくなるわけじゃないから、だいじょうぶよ」と
笑って話している夢だった。

不思議と、目が覚めてからも、人は肉体は死んでも魂はなくならないんだ
と確信できる夢だった。

一瞬のうちに津波にさらわれ、命を落としてしまった何万という魂が
いっぺんに消えてなくなってしまうとは、どうしても信じられなくて
その感覚が見せた夢かもしれない。

家族を残して逝ってしまったひと
やりたいことなかばに逝ってしまったひと
天国でも無念の涙を流しているかもしれない。

そしてスーちゃんは今ごろ天国で、そんな方たちを慰めに走り回ってるんだろう。