雨の匂い
- カテゴリ:小説/詩
- 2009/04/15 23:21:23
掌にのる仔犬を貰った。
閉じた瞼がピクピク動く。
頼りなげに見開く、丸い瞳。
階段、ひとつ、恐くて降りれない。
鼻を鳴らして、うずくまる。
腕に抱けば、小さな尻尾がせわしなく揺れた。
あなたに会えて
嬉しい。
リードを噛みちぎり、駆けっていった。
どこまでも
耳を後ろになびかせて
風をきって、光を追いかける茶色い弾丸。
森も山も、海も、
一緒に来てね。
追いつけないほど速く走れるよ。
早いのは時の足音。
わたしよりずっと後に生まれて
ずっと早く老いていく。
よろける足つきで、散歩する。
深夜の濡れた舗道。
雨上がり
街燈がきらきら落ちる中
一人と一匹の影が
ゆっくりと移動する。
視力も聴力も失って
鼻だけが頼りなのね。
雨はどんな匂いがするの。
どんなに暗い道でも
一緒なら怖くなかったね。
独りじゃなかった。
小雨が強くなった夜
病院帰りの玄関先
腕の中で鼻先を微かに動かす。
雨ですか。
起きますよ。
ぼく。
コトリ
ほんの僅か軽くなって
動かない。
雨に濡れた体から
湿った乾草の匂いがした。
降っているのは
わたしの泪
最期に見たいと開いた
ガラスの瞳。
そっと閉じて
雨の匂いを訊ねたい。
雨ですか。
散歩はできませんね。
楽しかったね。
楽しかった。
一緒なら
どんな時も
独りを忘れていたよ。
楽しかったね。
会えて嬉しかった。
ありがとね。
降る雨が連れてくる
夜の気配。
さよならの記憶。
今週のお題「雨」より
久し振りなので、うまくは書けませんね。
飛行機の中で軽いものをと観た『世界で一番バカな犬』
ラストで不覚にも大泣きしてしまいました。
17年飼っていた愛犬の死とタブってしまったんです。
楽しい思い出も時間も
いっぱいあった
そう思うことで救いになりますね^^
おもわず涙が出てきちゃいました><
一緒にいる時間が 長ければ長いほど
別れはつらくなりますものね。。。
動物との関係は、ある意味で対等なんですね^^
好きと好きが同じ重さだったりする。
相棒のような時もあります。
言葉の通じない分、何かしら心にストレートに入ってくる力を持っています。
人との関係には距離感は欠かせないのに
彼らとの間には、一度クリアしてしまえば、際限なく甘い関係になってしまいますね^^
犬が大好きで、今は猫も好きですが^^;
幼い頃は飼うことができず、野良犬を可愛がっていました。
でも名前はつけなかった。
何かあっても守ってやることができなかったから
ためらわれたのです。
縁あって犬を飼うことができました。
思いの外大変で、忙しく、騒がしく、不自由で楽しく
たくさん笑った日々でした。
老犬にはきつい湿度の高い蒸し暑い雨の日が続いた夜の出来事でした。
逝った日も小雨が止みませんでした。
翌日、動物霊苑で火葬する日は、ウソみたいに涼しく晴れたのです。
動物好きには、分かっていても大泣きしてしまう最期の時の話^^;
行き物を飼う宿命でしょうか。
亡くしたときに、心の中に彼らの形をした穴がぽっかりと空いてしまいます。
悲しみや寂しさは、それだけ大事だった証拠。
こちらの一方的な想いだったかもしれませんが…。
命が消えていくことはどんなケースでも慣れることができませんね。
終りが来る、それを知ることで、今或る温かい関係を愛おしく思い起こすことも
できる気がしてきます。
動物との関係は優しさを思い出させてくれますね。
今、ちわわちゃんを飼っているんですもんね。こういう話は弱くなってしまいますね^^;
ワンコちゃんたちが見せる一挙一動が愛おしく、和ませてくれるんですもん。
うちはのはいたずらとうか、お気楽ワンコでした。
晩年は気難しくなり、私以外の人は基本的に受け付けない姿勢がありました。
他の人といると無表情で、触ると怒る^^;
私が帰ってくると、とたんに半狂乱で散歩だメシだ~!!とうるさかったこと^^;
彼の名はフェス君といいます。
うん、一緒にいて幸せだった^^
映画って、いろいろツボがあって、はまってしまうと
大泣きしてしまいますね^^;
でも、場所の問題もあります…。暗がりだと
泣いていても気づかれる可能性が低くなるので
ちょっとホッとしますが、コロさんはどうだったのでしょうか^^;
お別れはいつも寂しく哀しいものですね。
最期の時を思い出すと、今でも泣けてきますが
優しい気持ちになれる面もあります。
時折見かける老犬が飼い主さんに大切にされていると
とても温かい気持ちになれます。
たまちゃんですか^^
サザエさんところと同じ名前ですね^^
最期を看取るというのは、悲しいことでありますが
また、最期を看取ることができて良かったという思いも
わたしの中にはあります。
縁で繋がり、家族となった動物。
彼らは家に笑いを運んでくれた天使でもありましたね。
一年ほどはペットロスで、散歩コースを歩くと泣きそうになって
避けて通りました。その先にお気に入りのスーパーがあるのですが
わざわざ遠回りしてましたね。
生きて行くということは、出会いもありますが、実は別れの連続なんでしょうね。
別れの積み重ねの上にわたしたちは生きています。
避けられない別れですが
残された記憶に愛情があるならば、それはいつか生きて行く糧に変わっていくものだと
思いたいですね。
人との別れはもっと複雑ですね。素直に泣ける関係ならばいいけれど
ややこしいものです。
ところがペットに至ってはまさに号泣ですから^^;;
調子が悪くなって、かかりつけの動物病院に連れて行き、預かってもらっていたんですが
「夜まで持ちません」と電話を受け(ここですでに号泣)
ずっとそばにいてやろうと、周辺を整理して食糧も買い込み迎えに行ったところ
心停止になって、救命機に繋がれていました。
その姿を見たとたん号泣でした。いやはや恥ずかしいくらい・・^^;;
好きだけで繋がっていたので、こちらの感情もシンプルに作用するんでしょうね。
人はきっと何かを大切に愛したいものなんでしょうね。
ペットという存在はそういうことを教えてくれます。
人との関係においては、やっぱり愛して欲しかったり
見返りを求める気持ちが強く働くことが多い気がします。
飼って世話することは、とっても大変な部分もあって
てんやわんやで毎日忙しかった^^
特に晩年の最後の一年は病気になったので、治療費なども含め
介護も大変でした。
それがあったからこそ、優しいお別れもできたのだと
今になってみて思います。
愛されるよりも愛した記憶が生きて行く糧になるものだと
動物との関係で少し学んだような気がします。
人との関係に適応させるのは、容易くはありませんが^^;
他愛ない(ゴメンナサイ)内容だと思うんです。動物の映画って。
分かりきっているのに、泣いてしまうのは
人より短い生涯を精一杯生きてからでしょうか。
命の愛おしさを感じさせてくれます。
初めまして^^
別れはいつも哀しいものです。
人との別れも辛いものですが、動物、ペットだと
なぜか、人は素直になってしまいます。
競争するわけでもなく、見栄を張るわけでもない
ただ、お互い好きだけで繋がる関係。
そんな存在だったように思えます。
動物との愛はとても深いものです。
あたしもいつも自分の家族を思い出しては泣いてます(生きてますけどね^^;)。
愛情をくれるあいつらがいとおしくていとおしくてたまりません。
愛犬さんへの、深い深い愛情。
共に過ごした、きらきらの時間。
雨の雫と一緒に、じんわり、じんわりと伝わってくるようです。
わんこさんというのは、
絶対に飼い主さんの愛情を深く受けると、それが伝わってくるのだと思うのです。
友人のわんこさんを見ていて、黒猫手毬さんのわんこさんの様子を伺って…。
そう思います。
きっと、とっても幸福なお時間だったのだと思います。
(例えば犬との十カ条だったかな、とか)普段は触れないように
触れないようにしているんだけど…でも、犬も猫もウサギもカメも…
生きとし生けるものとは必ずそうした別れがあるんですものね。
何度体験しても、その永遠の別れだけは慣れることができないです。
手毬さんちのワンちゃんはきっととても幸せだったのではないかなぁ…。
詩からそうした暖かさが伝わってきましたもの…。
鼻まででてきた....。。(きたないっ^^;
ワンちゃん(お名前がわからなくて^^;)、
17年間手毬ちゃんを幸せにしてくれてありがとう。。
親父そっくりだったもので・・・・
物悲しくなってきます。
最期を看取った、我が家の永遠のペットの
ネコのたまを思い出します。
確か匂いと同時に記憶したものって忘れ難いものになるそうです。
犬も匂いで思い出に浸ったりするのでしょうね^^
私は喘息で犬や猫が買えないので、小さい頃はすごく羨ましかったです。
今は、私と接触しないように離れのような所で猫を買っていますよ!
ほんと高飛車で私と馬が合わないのですけど、やっぱり可愛いと思ってしまいます。
わたしもいつか彼とのさよならの記憶を共有するのでしょうね。
そのときすごく幸せだったと思えるように過ごしていきたいです♪
(ってあまり接触できないですけど^^;)
手毬さんの涙、そそられますねーw
それは、とても辛く悲しいことでしたでしょう。
身近なヒトも15年間連れ添ったワンちゃんを、最近を最近亡くして、まさにペットロスの状態です。
俺にはまだ、そんな経験はないのですが(死に目に会っていないです)、現在同居しているニャンコが死んでしまったら、家族全員が、やられちゃいそうです。
別れは辛いですよね。
ヒトもペットも、一緒とはいいませんが、濃さって点では同じですもんね。
やさしく寂しい詩ですね。
愛情かけて育った動物は
最後まで思い出を返して
くれますね。
それが時折思い出され
頑張りの源になりますね^^
動物が苦手な私ですが、動物をテーマにしたドラマや映画はよく見ます。
「世界で一番バカな犬」今度見たいと思います。
とても悲しい詩ですね。
愛されてた犬さんは、きっと幸せだと思います。
ペットは、本当に家族ですね。
ステキな詩をありがとうございます。