～冬眠中…ふと目が覚めて巣穴の中から外の様子を伺ってみた…。 

そこには、狩りをする”ユキヒョウ”の姿が… 

白い雪に覆われ、岩陰で気配を消して獲物に近づく… 

その、無の表情で狩りをする様には、神聖な感じさえ憶えた…。 

これも…神の制裁だと言うのか…。

 

今日は、ユキヒョウの友達のゆきちゃんを訪ねてみた…＾＾

「ねぇ…ゆきちゃん。久しぶり。元気？」

「おぅ！ナキウサやないかい！ワシは元気やで！」

そのユキヒョウの傍には、子羊が…

「…？それ…もしかして、子ひつじ…？」

「そうや。…それが、どなんしてん…。今、食べようとしとったとこや…」

「その子が…なんか、したって事？それで、神の制裁かなんかで…」

「えっ？なんやその…「かみのせいさい？」って？？？」

「ゆきちゃんって神の使者とちゃうのん？」

「えっ？…ちゃうでっ！」

「ほんなら、なんで？」

「いや、腹減っとうから食いたいだけや…。」

「あ…でも。ほんなら、なんの罪も無いのに食べられてまうって事…！」

「そっ…そんな事、言うたかて…ワシだって食わな生きてかれへんやろ…」

「う…ん。そうやけど…。

　あっそうや！ほんなら、その子は今日は逃がしたげて…これ食べよ…ドングリ…。

　ほらっ！肉ばっかりやと、栄養が偏るし…」

「…ドングリやて？　ドングリなんか、どこに持っててん？？」

「うん！ボクの、ほっぺたに…。ここに、いっぱい入るねん。ほらっ！もう一個出て来た＾＾」

「あのな…なんでワシがお前のほっぺたに入っとったドングリ食わなあかんねんっ＃

　おちょくりに来たんかっ！　お前も一緒に食うたろかっ！！！」

「あぁ～～～ごめんごめんっ（汗）用事、思い出したから帰るわっ…」

 

 

……………！！！

「ふぅ～～っ。危なかったぁ～（滝汗

…そう言えば、ゆきちゃん…最近、やたらたと温泉旅行に行こうって誘ってたな…

ボクを食べるつもりやったんやな…。

もう…ゆきちゃんとこ行くのやめとこ…ゆきちゃんと付き合うとったら、ほんまに食われてまうわ…。」

 

 

 

～登場人物紹介～

 

ゆきちゃん：

ユキヒョウ。

生息地：標高の高い場所にある岩場などに生息する。

分類：ねこ目。ねこ科。

食性：動物食

wiki参照：http://ja.wikipedia.org/wiki/ユキヒョウ

 

ナキウサ：

本名：オオナキウサギ

生息地：レアル島の小高い丘。

分類：オオナキウサギ目。オオナキウサギ科。

食性：雑食。特に甘いもの。

プロフィール：自称音楽家。音楽的センスは、まぁ良い方だとは思うが…知識と技量が殆ど無い（笑

独自の魂で機材を操り…たまに作品を世に放出する…。

フレンドさんの間では、別の意味で一目置かれていると言う。